二天一流

現在の二天一流の課題と今後やっていくべきこと

現在の二天一流の課題

私は2018年の春から、二天一流剣術の東京での稽古会を、東京支部として正式な形にしました(まだ規則などは作れていないのですが)。

支部にしたのは、活動内容の量・質をより高めて行きたいと思っているからです。

具体的には、以下の課題を解決していきたいと思っています。

課題①認知度を高める
課題②会員数を増やす
課題③稽古場所問題の解決
課題④技を創る段階のその先を考える
もし一緒に活動し、二天一流剣術の技・精神を身につけるだけでなく、流派の発展のために協力してくれるという方は、ぜひ一度こちらからご連絡ください。

課題①認知度を高める

課題の一つめは、認知度を高めるということです。

認知度を高める必要があると考えているのは、二天一流や流祖宮本武蔵の技や歴史について、間違った認識を持っている人が非常に多いためです。

二天一流、宮本武蔵に関して俗説が広まっている現実

二天一流、特に宮本武蔵については、江戸時代から歌舞伎の演目に見られるように数々のフィクションが作られてきており、事実とは異なる認識が現代でも広まっています。

たとえば、

  • 宮本武蔵は本当は弱かった
  • 本当は二刀流ではなく一刀で戦っていた
  • 宮本武蔵は卑怯だった、弟子を使って戦っていた
  • 二天一流は宮本武蔵一代で途絶えた
  • 二刀流は宮本武蔵にしか使えない
  • 宮本武蔵は野人的な人物像だった

などが代表的でしょうか。

現代では史実的な研究も進んでおり、これらの俗説は間違ったものであることが、魚住孝至先生などの研究で明らかにされています。

※これらの俗説について詳しくは、当流派のWebサイトで解説しています。

https://nitenichiryu-tokyo.online/musashi-miyamoto-strength/

https://nitenichiryu-tokyo.online/miyamoto-musashi-gorinsho/

https://nitenichiryu-tokyo.online/miyamoto-musashi-double-sword/

しかし、今でもこうした間違った認識の方を持っている人が多いです。

つい最近でも、歴史学者を名乗るとある人が、TVで「宮本武蔵は佐々木小次郎と戦う時に、弟子と一緒によってたかってボコボコにしたんだ」と言っており、真面目に修業している身としてはとても残念な気持ちになりました。

こうした間違った認識を正し、二天一流の技と精神はしっかりと現代まで伝わっていることをアピールするためにも、正式な技・精神を継承する私たちが、認知度を高めていかなければならなりません。私たちにはその責任があります。

認知度アップのための行動

私が現状できることは限られていますが、

  • Webサイトを通じて、正しい二天一流、宮本武蔵に関する情報を発信し続けること
  • 古武道大会などに積極的に出場し、現在の私たちの技をたくさんの人に見てもらうこと

などを通して、少しずつ認知度を上げていこうと思っています。

会としての正式な活動ではなくても、会った人に二天一流や宮本武蔵のことを興味を持ってもらうことも多いため、会った人に直接話したり、剣術としての魅力を話すことも多いですね。

課題②会員数を増やす

課題①をクリアするためにも、これからはもっと会員数を増やして行けたら良いと思っています。

会員が少ない現状

現状、玄信会全体でも、継続して鍛練に励んでいる会員は数えるほどです。東京支部のメンバーも、私を入れて4名が中心です。

もちろん、技を正しく伝えるためには、同時に教えるとしてもせいぜい10人程度です。そのため、いきなり何十人と会員を増やしても、会員に十分な指導ができず、質が低下するおそれはあります。

したがって、短期的に何十人も増やす必要はありませんが、今後10年後、20年後というスパンで考えると、もっと積極的に会員数を増やしていくべきだと考えています。

理想は、関東圏のあっちこっちに活動している稽古会があり、古武道大会(演武会)にもたくさんの会員で技のレベルの高さを見せつけたいです。

会員数アップのための行動

会員数アップのためには、

  • blog、Twitter、支部サイトでの発信
  • 直接会った人に活動を知ってもらう

などの地道なことを繰り返しています。意外と「自分もやってみたい」と思う人は多いため、こうした人が無理なくはじめられ、より強く興味を持ち、継続してもらえるように工夫しています。

課題③稽古場所問題の解決

東京・神奈川では稽古場所を確保することがなかなか難しいです。

区によってまったく別のシステムが使われており、区民じゃなければ使えない施設がほとんどです。そのため、区外の人にも開放されている施設には人が殺到し、予約の競争率がすごく高い状況です。

しかも、せっかくシステムがあるのに予約はネット上からは行えず、直接受付に行かなければならない所がほとんどです(川崎は違うようですが)。

さらに、人を集めるためには稽古場所が必要ですが、人を集めて団体登録しなければ、借りられない場所も多いです。

東京・神奈川は人口密度が高すぎるので、こんな状態になっているんですね。

しかし、今後人数が増えて支部の規模が大きくなれば、

  • いろいろな区で団体登録できる
  • 予約の手間を協力してくれる人が出てくる
  • 会費を徴収して大きな場所を借りられるようになる

という可能性があるので、とにかく時間をかけて人を増やしていくしかありません。

何百人と会員がいればテナントを借りて道場にすることもできるかもしれませんが、それはまた遠い将来の話ですね。

課題④技を創る段階のその先を考える

現在、私たち二天一流玄信会は、会全体として「技を創る段階」にいます。

これは、そもそも技には「創る段階」と「使う段階」があり、それぞれを独立させて修業するという考えがあります。

いつでも互いに攻撃ができる(球技のように攻撃権が片方にだけある、という状況が存在しない)上に、精神的な緊張度は「死」という人間にとっても最もシビアなレベルが想定されているのが剣術の特徴です。そのため、剣術では、他のスポーツなどのように「技を使いながら創る」ということができません。

技を使う練習をする前に、徹底的に技を創り、どんな緊張度の高い状況でも無意識に最高の技を出せるようになっておく必要があるのです。

しかし、宮本武蔵の時代とは異なり、私たちは実戦から離れ、生死を懸けた戦いからは遠い日常を過ごしています。そのため、宮本武蔵の技に少しでも近づくためには、まずは徹底して技(と精神)を創らなければなりません。

このような考えから、玄信会では、会全体としてまだ「技を創る」段階にいるのです。

とは言え、いずれは創った技を使って、自在に戦えるレベルにならなければ、宮本武蔵の技を受け継いでいるとは言えません。そのため、いずれは「技を使う」段階の稽古を行い、その稽古を誰でも上達できる内容として体系化しなければならないのです。

これは東京支部の目標というより、玄信会全体としての目標ですが、いずれ解決しなければならない課題です。

まとめ

私たちの二天一流玄信会・東京支部にはこのような問題があるのですが、私は必ずこれらの課題を解決し、二天一流玄信会、そして東京支部をもっと大きな、レベルの高い団体にしていきます。

そのための努力は惜しみません。

一緒に活動してくれるという方は、ぜひ一度ご連絡ください。

ABOUT ME
ふかや
福岡出身、川崎在住。古武道の修業と仕事を両立するための道を模索中の28歳フリーランス。人の可能性を拓くことに興味を持ち、2018年からコーチングを学び、日々セッションの修業中。趣味は琉球古武道、読書。