アニマルフロー

アニマルフロー体験記➁エイプ、エイプリーチ

2021年9月25日

2021年8月からアニマルフローのレッスンを受けてきましたが、初級ではビーストポジション、クラブポジションをやったのに続いて、中級ではエイプ、エイプリーチという動きを行いました。

ビースト、クラブともまた異なる動きでしたが、これも私が修業してきた武道の身体創りに良いものがあるように感じました(もちろん、他のスポーツやヨガ、健康のためにもいいと思います)。

アニマルフローのエイプのトレーニングから学んだことを、まとめます。

1章:アニマルフローの準備運動

今回も、ほぼ前回と同じ準備運動から行いました。

今回の準備運動で面白いと思ったのが、身体の側面を伸ばす運動です。肘を上に伸ばしたり、両手を組んで上に伸びあがる動きをすることで、身体の側面(骨盤と肋骨の間や肋骨の1本1本)を伸ばす動きをしました。普通の柔軟体操でもこのような動きをすることはありますが、この準備運動はより強烈だなと感じました。この運動をすることで、股関節と肩を結ぶ軸が強化されるような感覚も生まれました。

これは私の考えですが、現代人はあまり身体を使わずに生活していますし、身体が縮こまって伸びにくくなっているがために、動きが悪くなったり、不調を抱えたりするように思います。

そのため、このように普段伸ばさない部分を強烈に伸ばすことは、健康のためにも運動機能を高めるためにも、非常に良いものだと思います。

また、今回は、このような身体の側面を伸ばすような動きがエイプという動きの中でもトレーニングするものでした。

2章:アニマルフローのエイプの動き①エイプリーチ

最初に、エイプリーチという動きを練習しました。

まず、エイプという動きはヤンキー座りのような形で、ここから掌を上に向けたまま左右に強く伸ばして蹲踞のような姿勢になり、そこから踵を下ろし、上体を傾けて目線を自分の股の方に向けつつ、両手の甲をつけて手と尻をできるだけ引き離すようにする動きです(文字だけで書くと分かりにくいですね。。)。

エイプリーチはこの動きを繰り返すのですが、リーチする時の動きは、少しでも力を抜くと肘が曲がったり、手の甲が離れたり、身体の側面が縮んでしまったりします。手の甲を付けたまま両肘を伸ばし、肩甲骨も伸ばし、肋骨も伸ばさなければならず、腕や身体の側面が強烈にストレッチされます。

武道の中で、特に私がやっている剣術では腕を完全伸展させて、全身を伸ばすようにして斬る動きが多いのですが、このエイプリーチの動きは、このような身体の働きを強化できるものだと感じました。

そのままの動きが剣術の動きになる、という意味ではなく、あくまで身体創りに役立つということですね。

おそらく、伸ばす系の動きが多い他の武道でも役立つはずですし、伸ばす動きが直接的には多くない武道、スポーツでも、このような動きをトレーニングして身体の縮みを解消していくと、動きの質が高まるのではないかと思います。

3章:アニマルフローのエイプの3つの動き

エイプリーチを練習した後、エイプの3つの動きを練習しました。

3-1:エイプの1つ目の動き

エイプの1つ目は、最も基本となる動きで、エイプの姿勢から左右に移動するものです。

右に移動する場合は、右足の前に左手、その先に右手をついて、両手を伸ばして体重を乗せ、お尻を振るようにして下半身を右に移行させ、左足を右手の後ろに、左足をその先に置いてまたエイプの姿勢になる、というものです。

このエイプの基本の動きでは、左右に移動するときに、腕を伸ばして脇を締め、身体の側面も伸ばし、そのあたりを使って下半身の動きを支えるのがポイントだと理解しました。この部分は準備運動で行ったのと繋がる部分です。

逆に、肘が曲がったり、脇があいたり、身体の側面の伸ばしが弱かったりすると、腕、肩などに余計な力を込めてしまい、縮こまった動きになるようです。

3-2:エイプの2つ目の動き

エイプの2つ目の動きは、1つ目の動きを左右に広くするような感じでした。

右に移動する場合は、最後に着地する右足を限界まで遠くに伸ばし、両手で地面を押すようにして右足を着地させたところまで身体を移動させます。

足を大きく開くだけですが、その分柔軟性が求められ、またバランスを崩しそうになるため、重心を低くしたままうまく移動する身体のコントロール力?が求められるように感じました。

3-3:エイプの3つ目の動き

エイプの3つ目は、1つ目の動きを腰を高くして行うようなものです。最終的には、完全に下半身が宙に浮くような、少しアクロバティックな動きになるようですが、いきなりそれをやろうとすると危ない上、間違った身体操作をしてしまうため、まずはしっかり片足を着地させる形で行いました。

これは、

  • 両手を地面についた後、膝を伸ばして踵をあげ、お尻をできるだけ高くする
  • この姿勢で、右に行く場合は左膝を曲げて膝を胸につける
  • ここから両足を宙に浮かせて左足を伸ばし、右手の後ろに着地
  • それと同時に、右足は宙で曲げて胸に膝をつける
  • 着地したら、膝を伸ばして右足も地面につける

という動きでした。

膝を胸につけるというのが意外に難しかったですが、これは股関節を引き上げるように意識することで、できるようになるようです。

3つ目の動きはまだ難しかったですが、これもやったことのない動きだったので、繰り返すことで自分の身体機能を良くしていけるように思います。

まとめ:アニマルフロー中級の感想

今回はエイプの動きを練習しましたが、これは主に、

  • 四つ足での新しい動きをすることで、身体をコントロールする力、連動して使う力を向上させられる
  • 腕や身体の側面など、普段縮こませている部分を強烈に伸ばせる

という特徴があると感じました。

仕事上、デスクワークが長い日も多いのですが、そうすると身体が縮こまってしまいます。そんな私と同じような方には、エイプの動きはストレッチとしても良さそうです。

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