アニマルフロー

アニマルフローをトレーニングするメリットは身体の使い方を高めること

アニマルフローをトレーニングするメリットを私なりにまとめると、「伸ばす」動きと「全身を繋げる」意識を鍛えられることです。

私はこれまで十数年武道をやり、1つの武道では師範をしていますが、武道の動きのための身体作りにも非常に役立つと感じています。

また、私が教えてもらっているアニマルフローの先生はプロレスラーやラグビー選手にも教えているようで、コンタクト系の競技には良いのかもしれません。

おそらく、他の競技やヨガなどのボディワークの実力向上のためにも役立つと思います。

私がアニマルフローをトレーニングする中で感じたメリットを詳しく紹介します。

1章:アニマルフローをトレーニングするメリット

アニマルフローのメリットとして「運動になるからやせる」「シェイプアップできる」などもあるかもしれませんが、それはたいていのエクササイズでできるものです。

私が実際にアニマルフローを体験して感じたアニマルフロー独自のメリットは下記のものです。

1-1:ボディコントロール能力が高まる

まず、アニマルフローをやるとボディコントロール能力が高まります。

私もそうですが、特定の武道やスポーツを続けていると、その競技に最適化した身体の動かし方に特化していきます。

そのような練習をすること自体は良いですが、競技に特化した練習を続けるだけでは、自分の身体が持つ多様な身体操作の可能性を忘れがちです。

また、多少苦手な動きがあっても、自分の競技の中では技術や筋力でカバーできます。そのように対処してきた結果、自分の身体の動きの可能性に限度を作ってしまっている場合もあるでしょう。

逆に、普段の練習とまったく違う動きをしてみると、自分の苦手な動き、弱い部位が明らかにできるものです。

そのため、アニマルフローをトレーニングすると、多様な動きをすることで自分の「苦手な動き」「癖」「弱い部位」などを明らかにできるメリットがあります。

さらに、続けることでボディコントロール能力を高め、自分の身体操作の可能性を拡大するメリットがあると感じています。

ボディコントロール能力を底上げし、多様な動きができるようになれば、特定の競技で実力を向上させることができるでしょう。

1-2:身体を伸ばして強く使えるようになる

アニマルフローのメリットとしては、身体を伸ばして強く使えるようになる、というものもあると考えています。

そもそも、人間の身体は曲げて使うより、伸ばして使った方が強く使えるもののようです。

私が修業してきた剣術でも基本的に身体は伸ばして使いますし、最近始めた沖縄空手でもそのようにして使います。たとえば、背骨を上下にしっかり伸ばした状態で「突き」「蹴り」などの打撃を行うと、背骨をたわませた状態に比べて威力が飛躍的に違ってくるのです。

私が耳にしたところでは、バレエやダンスなどでも、身体を伸ばして使うことが大事だそうです。

おそらく、いろいろな競技において、身体を伸ばすことで強い姿勢を作るというのが大事なのでしょう。アニマルフローでは、身体をすみずみまで伸ばすことはもちろん、伸ばしたままで動くことをトレーニングするため、身体全身を伸ばして強く使えるようになります。

さらに言えば、現代人は生活の中で身体を縮めて使いがちであるため、全身を伸ばして使うアニマルフローを行うことで、身体のバランスを整えて不調を解消していけるとも思います。

1-3:正しい姿勢が身に付けられる

アニマルフローでは、正しい姿勢が身に付けられるメリットもあります。

一般的に、正しい姿勢とされるのは「気を付け」のような姿勢です。「気を付け」姿勢では、腰を反り、胸を張るような姿勢になりますが、実はこの姿勢は弱い姿勢です。

競技やボディワークなどのタイプでも異なるかもしれませんが、このような姿勢をキープしようとすると余計に身体を緊張させてしまい、疲れやすいです。そのため、日常的な動作や健康のためにも良いとは言えません。

アニマルフローでは、身体の構造上正しい姿勢をトレーニングできるため、間違った姿勢を修正でき、その結果日常生活で溜まりやすい疲れも、減らしていけるものだと実感しています。

1-4:全身を連動して使えるようになる

アニマルフローでは、全身を連動させて使えるようになるメリットもあります。

アニマルフローの動きは、手足はもちろん、体幹、また頭までも連動させて動かすものもあります。最初は各部位をバラバラにしか使えないかもしれませんが、慣れてくれば全身を繋げてダイナミックに動けるようになるはずです。

全身を繋げて動くことは、私の経験上、動きの質を向上させるのに必須です。アニマルフローでは、その動きを養成しやすいように感じています。

2章:アニマルフローが向いている人

私の実感からアニマルフローのメリットを紹介しましたが、上記のメリットから、アニマルフローは、下記のような人に向いていると思います。

  • 身体に不調を感じている人
  • 動的な動きでトレーニングしたい人
  • 武道、武術、スポーツの身体作りをしたい人

2-1:身体に不調を感じている人

まず、身体に不調を感じている多くの人にアニマルフローが向いていると思います。

そもそも、現代人の生活は全体的に動かなくても生きていけるように変化してきました。しかし、逆に一部の部位を酷使するようにも変化してきました。たとえば、パソコン、スマホなどの利用時間が伸びることによる、指、前腕や目の酷使、姿勢の歪みからの首、腰などへの負担などです。

このように、全身運動は減っているのに一部の部位ばかり使っているために、「スマホ首」や「慢性的な肩こり、頭痛」「腱鞘炎」「テニス肘・ゴルフ肘」のような症状が出てくるようです。

この現代人的な生活の問題を簡単にまとめれば「全身運動が少ないこと」「身体を縮めて使っていること」などにあるのだと思います。

逆に言えば、生活の中で全身運動や身体を伸ばす運動を取り入れていけば、身体の不調を抱えにくくなります。1章で説明したように、アニマルフローは全身をダイナミックに使う運動であり、また伸ばしながら身体を使うため有効なのです。

※他にも、上半身の縮みの解消のために、鉄棒などに「ただぶら下がる」ということをやってみることもおすすめします。

2-2:動的な動きでトレーニングしたい人

アニマルフローは、ダイナミックに動く運動ですので、動的な動きでトレーニングしたい方にも向いています。

筋トレは特定の関節を中心にした単調な動きが多いですし、ヨガはどちらかと言えばポーズ中心で静的です。アニマルフローは他のボディワークには少ないダイナミックな、動的な動きでトレーニングできるのが特徴です。

動きを覚えれば、複数のムーブを移行しながらトレーニングできるため楽しめます。

2-3:武道、武術、スポーツの身体作りをしたい人

アニマルフローは、武道、武術、スポーツなどの身体作りをしたい人にも向いていると考えています。

武道、武術、スポーツなどはそれぞれ専門的で特殊な形態の動きをするため、長年続けていると不調が出てきたり、伸び悩んだりすることもあります。

そのような場合に全身を「伸ばす」「繋げる」「連動させる」というアニマルフローの多様な動きでトレーニングすることで、壁を打ち破っていけると思います。

特に人間の身体は伸ばすことで強く使えるという特徴がある一方、日常生活の中では、それほど身体を伸ばして使うことがありません。

そのためアニマルフローを通じて、様々な部分を伸ばして強く使えるようになれば、競技力もアップする可能性があります。

3章:アニマルフローを競技に活かすには

武道、武術、スポーツ、ヨガなどのボディワークをやっていて自分の専門にアニマルフローを活かしたい、という場合は、私の経験上、下記のポイントを意識して行うと良いと思います。

  • 身体作りの一つの手段として行う
  • 日常的に行って身体の扱い方を変えていく

順に説明します。

31:身体作りの一つの手段として行う

アニマルフローは、あくまで身体作りの一つの手段として取り入れた方がいいと思います。当然ですがアニマルフローばかりやって専門の練習をしなければ、しっかり活用することができません。

また、それほど筋力を強化できるものでもないため、筋力が必要な場合は別に筋トレする必要もあると思います。

あくまで、身体機能を高める、連動性を高める、身体の扱い方をうまくなる、といった目的で取り入れるといいでしょう。

32:日常的に行って身体の扱い方を変えていく

アニマルフローの動きは、日常的に行うと身体の扱い方が上達し、専門に行っている競技やボディワークの動きにも活用できると思います。

週1、2回くらいからでも取り入れていくと良いでしょう。

毎日何時間もする必要はありませんが、私の経験上、30分や15分くらいでもやっておくと、身体の扱い方が上達していきます。

4章:アニマルフローの最大のメリットを詳しく説明

1章では一般的なレベルでのアニマルフローのメリットを紹介しましたが、私の経験上、最大のメリットと感じているのが「伸ばす動き」「全身を繋げる動き」をトレーニングできることです。

この点を詳しく説明します。

41:伸ばす動き

アニマルフローでは、全身をすみずみまで伸ばす動きをするのが特徴的です。

たとえば、

  • ビーストなどで背骨を上下に伸ばす、腕を伸ばし脇、背中を使う
  • エイプリーチで腕から脇、横腹など身体の側面を伸ばす
  • クラブリーチで身体の前面と腕を伸ばす
  • サイドキックスルー、フロントキックスルーで足全体を外旋して伸ばす
  • スコーピオンで下半身から特にお腹、上体全体を伸ばす

などなど。

本当に伸ばして使う動きが多いのです。

1章でも触れたように、現代人の日常生活は身体を「縮めて使う」動きが多く、それゆえに不調を抱えることが多いです。そのため、このようにアニマルフローで全身のさまざまな部分を伸ばして使うことで、不調を解消していけるでしょう。

さらに、このように伸ばして使うことは、さまざまな競技で有利に働きます。

人間の身体は、伸ばすことで強くなります。私の専門である武道の場合、剣術では刀を持った時の腕から脇を通って背中に繋がるラインが伸びることで、強い斬りが可能になります。

空手でも、脇を締めて背中を繋げつつ拳頭までの腕の上部を伸ばすことで強い突きが可能になります(もちろん威力で大事なポイントはこれ以外にもあります)。

以前、バレエのレッスンを体験させていただいたときも、背骨を伸ばすことで基本姿勢を作ったり、脚を伸ばすことで強く使う、ということを指導していただきました。身体を使う多くの分野で、身体を「伸ばすことで強く使う」というのが重視されているのです。

この伸ばす動きを、多様なムーブを通じて鍛えることができるのがアニマルフローの強みだと思います。

もちろん、特に武道やスポーツをやっていなくても、日常動作の改善にもなりますので、多くの方におすすめしたいです。

42:全身を繋げる動き

身体というのは、全体を繋げることで強く使うことができます。足先から手先、そして頭の先まで意識が通り、どこでも分断されていないことが大事です。

逆に余計な「力み・緊張」「縮み」が生まれると、その部分で意識が途切れて、身体を繋げて使うことができなくなります。

たとえば、空手の突きでは肩を緊張させてあげてしまうと、威力が弱くなってしまいます。余計な力を抜いてリラックスし、必要な部分だけ力を入れることで体幹と腕が繋がり、強い威力を出すことができるのです。

また、例えば腕立て伏せのようなただの筋トレにしか見えないものでも、全身を繋げることで楽に行えるようになります(この場合は、体幹から手先まで繋がるイメージを持ち、肘を曲げるときも肘の外側の皮膚が伸びているように意識しながら行うものです)。

このように、全身を繋げることで強く使えるというのは、あらゆる身体動作で同様だと思います。

しかし、現代人が行う日常生活の動きは、特定の部位だけを酷使するものが多く、どうしても全身を繋げるのとは逆の方向に向かってしまうのです。

アニマルフローでは、全身を繋げてダイナミックに運動するため、全身を繋げる意識をつくっていきやすいです。

このように「伸ばす」「繋げる」という動きを、シンプルな動きのトレーニングの中で養うことができるのが、アニマルフローをやる最大のメリットだと考えています。

「ストレッチでもできるのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、ストレッチは静的であるため「伸ばしながら使う」「全身を繋げて使う」というトレーニングにはなりにくいです。

ストレッチのような静的なワークの中で意識をつくっても、実際に激しく動くとつい普段の意識が前面に出てきて、「縮めて使う」「部位を分断させて使う」ということになりやすいからです。

アニマルフローは動きながらこれらの意識をつくっていけるため、私は効果的だと考えています。

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