整体

【ボディマップとは】感覚を豊かにして体の実在感・今ここ感を高めよう

2024年12月25日

ボディマップとは

体の過緊張・コリや関節や筋肉の張り・痛み、姿勢の歪み(反り腰、巻き肩、猫背)、疲れやすさ、ストレスの受けやすさなど、体の不調をお持ちの方が、元気な体になるために必要なことがあります。

その1つは自律神経の働きを整えることです。

自律神経の働きが乱れれば、
・呼吸が浅くなる
・睡眠の質が悪くなる
・体の緊張から血行が悪くなる
・メンタル面の悪影響

といった多くの不調が重なり、体の回復力を削ってしまいます。

体の回復力が十分じゃなければ、あらゆる不調や病気の要因になります。

自律神経の働きは、私は対面でお会いできる方には施術で提供しますし、オンラインでは自律神経の働きにもアプローチするセルフケアを配信しています。

この自律神経の働きについては、すでに多くの情報が出回っており知識を持つ方も多いとは思います。

これに加えて、私は「ボディマップを豊かにする」ことも、元気な体をつくるベースであると考えています。今回は、このボディマップの働きについて解説します。

ボディマップとは

ボディマップとは、専門的にはボディスキーマ(身体図式)といわれるもので、簡単にいえば脳が「ここまでが自分の体」とマッピングしている働きのことです。

運動不足や偏った姿勢、動きの生活が続くとボディマップが粗くなり、いわば脳にとっての体の解像度が低い(粗い)状態になります。

そのため、ボディマップが粗い状態では、関節が本来動く角度とズレた動きをしてしまったり、負荷が強い姿勢を続けて体の緊張を強めてしまったりしてしまいます。つまり、コリ、緊張、痛み、怪我などの原因をつくるのです。

この状態では、運動をしても体が適切に使えず、怪我をしたり、よけいに緊張や癖を強めることにもなりやすいです。

ボディマップを豊かにするには

ボディマップは、体を丁寧に感じながらゆっくり動かすことなどで豊かになっていきます。

逆に、雑な動きを繰り返してもボディマップは粗いまま、あまり豊かになっていきません。

体の骨格自体は決まっており、たとえば各関節は動く角度や可動域が決まっています。そのため、その体の構造をしっかり感じながら動かし、脳に「この関節はこの位置にある」「この関節はこのように動く」ということを丁寧にインプットしていくことが大事なのです。

この方法は、私が施術後やパーソナルトレーニング、対面クラスなどでお伝えしているシンプルな体操です。
それぞれ詳しくは下記のページをご覧ください。
施術とパーソナルトレーニング
体幹クラス
また、Instagram等で配信している体操は、いずれもボディマップを豊かにするためにも活用できるものです。

ボディマップが豊かになると起こること

ボディマップが豊かになると、脳が体を正確にコントロールできるようになります。

具体的には、
・体の緊張度、リラックス度のコントロール
・楽な姿勢の維持
・体を傷めない動き

などを、脳が自動で自然にできるようになります。

そのため、下記のような体の変化が起こります。

  • 体の緊張・コリが減ってリラックスできる
  • 体の張りや痛みがなくなる
  • 姿勢がよくなる
  • 運動能力が上がる
  • 体を正しく使えるためスタイルが変わる

そもそも私たちの体の司令塔は脳であり、意識的にも無意識的にも、脳が体に指令を出して体をコントロールしています。そのため、脳が体を正しく把握できていることは何より大事であり、その精度をレベルアップさせることが「ボディマップを豊かにする」ことです。

したがって、このボディマップの改善だけでも痛みや緊張、不調がなくなる方もいらっしゃいます。それは、脳による体の自律的なコントロール力が向上したためだと考えられます。

ボディマップによる体の実在感の向上

さらに、ボディマップの改善は「体の実在感を向上させる」ことにもつながります。

そもそも、過緊張タイプの体の方や体の不調が多い方は「体が今この場所にある」「地面に足がついている」「今ここに意識が集中している」といった感覚が弱い傾向があるようです。

そのため、
・意識が「今ここ」から離れて、考え事、悩み等にとらわれやすい
・周囲との境界が希薄で、ストレスや刺激を受けやすい
・未来や過去のことにとらわれ、今を楽しめない、集中できない
といったことが起こりやすいと考えています。

ボディマップが向上すると、いわば身体感覚の密度のようなものが向上する実感があります。

そのため「体がここにしっかりある」「自分がここに地に足つけて存在している」という体感が強くなり、精神的にも落ち着きやすくなります。

ボディマップを豊かにするために

もっとボディマップを豊かにしていきたいとお考えの方は、とにかく「体をゆっくり丁寧に動かす」ことを繰り返すことが大事です。

また、じっと座っている時間、考えごとばかりしてるような時間を減らして、体を使う時間を増やすことも大事です。

具体的なメソッドは私のInstagramの体操などを参考にしてください。

最初から難しい運動をやる必要はありません。シンプルな運動でいいので、体を感じながら行うこと、そして継続して行うことが大事です。

対面でお会いできる方には、施術やパーソナルトレーニング、対面クラスをおすすめします。LINEからお気軽にお問合せください。

JINEN(じねん)の整体

-整体
-