コーチングの基礎知識

コーチングの自己基盤と武道の目的

コーチングの自己基盤

コーチングを学ぶ中で「自己基盤」の大事さを学びました。

自己基盤というのは「人間力」とも言える、人格のベースになるもの、というようなイメージです。

たとえば、

  • どんな状況でも動じない、動揺しない
  • 人の言動や感情によってブレることがない
  • 自分の感情や行動を自律的にコントロールできる

などが「自己基盤」の確立に必要な要素の一部だと思います。

私がコーチングを学び始めたころは「具体的な考え方をしりたい」「実践的な手法を早く知りたい」と思っていましたが、本当に大事なのは「自己基盤」である、自己基盤さえ確立していれば、自ずと質の高いコーチングができるということが分かってきました。

つまり、自己基盤を鍛えることがコーチングのベースにある。

この学びを得て自分の中で繋がったのが、自己基盤を鍛えることは、現代社会における武道の目的でもあるということです。

コーチングの自己基盤

コーチングは、対話によってクライアントの「気付き」「やる気」を引き出し、行動を促す手法です。

コーチングは、実際には社内でのコミュニケーションや1on1ミーティング、指導、その他のセッションによる課題解決など、現場で使われる手法であるため、技術面に目がいきがちです。

しかし、実はより良いコーチングをするためには「技術」はもちろんのこと、より根本には「相互の信頼関係」「コーチングマインド(姿勢)」「自己基盤」があるのです。

コーチングの自己基盤と武道の目的

したがって、どれだけ技術面に習熟したとしても、マインドや自己基盤が確立されていなければ、質の高いコーチングセッションをすることはできないのです。

そのため、コーチには自己基盤を鍛えることが求められます。

そして、この「自己基盤の鍛練」は自分にとってとてもしっくりくるものでした。それは、武道の目的もある意味「自己基盤の鍛練」にあるからです。

武道の目的とは

武道は、本質的には戦闘の技術です。戦場の白兵戦や(武士の)日常生活中の不意打ちなどのシチュエーションで、いかにして敵を倒し、自分の身を守るのかという戦闘技術・兵法です。

しかし、平和な現代社会を生きる私たちにとって、戦闘技術を高めて人を倒せるようになることに、どのような意味があるのでしょうか?もちろん護身という意味では役立つこともあると思いますが、武道の目的はそれだけではありません。

私は、現代社会における武道の目的は、厳しい稽古を通じた全人格的な成長にあると考えています。

そのため、武道は、人に勝てる技術や身体的な強さがあれば良いとか、敵の強さに動じず打ち負かす強い精神があれば良いというわけではなく、さらにその先に人格的な成長ができなければならない。

少なくとも、現代社会で武道を修業・修業するということにはそのような意味があるべきだと思っています。

そして、私がコーチングを学ぶことに意味を感じるのは、コーチングの「自己基盤」は、現代社会における武道の意義である全人格的な成長に繋がると思ったからです。

現代社会における自己基盤の意義

私はフリーランスとして生活する中で、すべて自分でコントロールできる自由さと、たくさんの選択肢の中から自分にとって最適な選択肢を選ぶ続けなければならないという判断の重さも感じてきました。

フリーランスに限らず、これからは会社員も立場的に自由になり、一方で保護されるものがなくなり、同じような自由さとそれに伴う判断や責任の重さが生まれるのだろうと思います。

そんな時代に必要なのは、自己基盤を確立してブレない人間になること。また「何をするか」ではなく「どう在りたいか」「どんな人間になりたいのか」を大事にして行動し続ける、一貫した態度なのではないかと思います。

課題を直接解決する方法を考えるのも大事ですが、一貫して自己基盤を鍛えることによって課題を課題ですらなくしていくことができる。

では、自己基盤はどのようにして鍛えていけば良いのでしょうか。

自己基盤鍛練の方法

自己基盤を鍛える方法、その一つは全人格的な成長を目指して武道を鍛練することにあると思います。

しかし、もっと身近な鍛練方法もあると思います。

それは、以下のようなものです。

  • 日常生活をきちんと送ること、習慣を整えること
  • 自分の精神的限界を超えるような習慣を持つこと(ジョギング、筋トレ、スポーツなど)
  • 仕事ややりたいこと、人間関係などに「未完了(終わっていないことで心にわだかまりを作っていること)」を残さない
  • 挑戦すること
  • 感情や欲求のままに行動せず、自分で自分をコントロールできるようになること
  • コミュニケーションで遠慮をしないこと

できるものからはじめれば良いと思います。

また、コーチングにおける自己基盤の鍛練法について『セルフトーク・マネジメントのすすめ』という本の中でチェックリストが紹介されていました。

とても参考になったので、ぜひ一度読んでみてください。

まとめ

私自身、まだまだ自己基盤が確立しているとは言い難いですが、その重要さを知れただけでも、昔の自分より一歩前進できたなと思っています。

そして、これまで武道を通じて行ってきたことや身につけてきた習慣は、おそらく自然に自己基盤の確立に繋がっていたのだとも思います。

これから、もっと意識的に自己基盤を鍛えることで、自分がどのように変化していけるのか楽しみです。

ABOUT ME
FT
福岡出身。学問と古武道。