コーチング

“Doing”と“Being”とは何か?Doing中心だった過去を振り返る

2018年11月7日

DoingとBeingについて

コーチングの初回セッションを受けた時に、とても納得した考え方があります。

それが、

“Doing”と“Being”

という考え方です。

Doingとは自分の行動のこと、Beingとは自分の気持ち、感情の動きのことです。

自分の過去を振り返ったり、これからのことを考える上では、“Doing”と“Being”はどちらか一方ではなく、どちらも重要だということを、コーチから教えてもらいました。

あなたは、行動・選択するときにBeingを意識しているでしょうか?

私の場合、この2つの視点から自分の過去を振り返ると、自分の人生は非常に“Doing”中心のものであったことに気がつきました。

Doing中心の人生

Doing中心の人生。それは言い換えると、Beingを軽視してきたということでもあります。

私が、Beingを意識していないことに気づいたのは、コーチングの初回セッションでした。

コーチングの初回セッションでは、自分の過去について自分の言葉で、DoingとBeingの両面から振り返るというワークを行いました。そのワークは、過去にあったさまざまな行動・選択について、自分がどういう行動をしたのか(Doing)だけでなく、自分がその時どんな感情だったのか(Being)も振り返るというものでした。

私はこの時、はじめて自分の行動・選択をBeingから振り返ったのでした。

普通は、行動する時に自分のBeing、つまり感情面を意識して行動するのかもしれません。

しかし、私はこれまで、

「今の自分にはこれが必要だ」

「これがこれからの自分の人生に役に立つ」

「壁にぶち当たったら、泣き言を言わずに乗り越えるべき」

といった考えで行動してきたように思います。

つまり自分のBeingよりも、やるべき行動(Doing)に焦点を当てて行動・選択してきたのでした。

そして、心のどこかで、こうした考え方が良いものだと思っていたのでしょう。

そのため、私は自分のBeingをあえて意識したことがほとんどなかったのです。

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根性で行動してきた人はDoing中心?

初回セッションを受けた後、私はたびたび「なぜこのような考え方が身についたのか」自問しました。

そして、私が子供時代から独りよがりで、なんでも自分の力で解決しようとしてきたためではないか、という自分のバックグラウンドにヒントがあることに気づきました。

バックグラウンドというのは、子供時代に周りと折り合いが付けられずに苦悩した経験もそうですし、高校を中退してから、大検(高認)を取り、大学に入り、大学院に入り、といった過程で独学し続けてきたという経験もそうです。

こうした一人で行動してきた経験の中で、私は常に「自分の力で、目の前の課題を解決していかなければならない」という追い詰められた状況にいたように思います。

当時の追い詰められた私にできる行動は、逃げか、根性で乗り切るかの二択でした。

そして、最初は逃げがちだった私も、それでは解決しない、前に進まないことに気づいて、根性で乗り切ることを習慣化するようになりました。

この過程で、自分の感情は邪魔者でした。

感情の声を素直に聞くと、自分の弱音が聞こえて、現実から逃げたくなる気がしたからです。

そのため、私は子供時代から少しずつ自分の感情に蓋をし、邪魔者扱いし、あえて感じないようにしてきたのかもしれません。

そのため、コーチングを受けるまで、自分のBeingを意識してこなかったことにすら気がつかなかったのです。

Being軽視で行動する危なさ

自分のBeingに鈍感だったとは言え、実際には感情が働いていなかったわけではありません。感情は働いていて、自分の心は声を発しているのに、それを聞こえないふりをしてきたのです。

そのため、私はこれまでに行った行動の中で「これは挑戦するべきだ」と思って挑戦したのに、挑戦を続けるほど苦痛を感じてしまうことも少なくありませんでした。

これは、自分の感情(Being)を軽視して行動した見返りだったのでしょう。

Beingに鈍感であったために、いつも自分の限界ギリギリまで、自分が無理していることにも気づかないのです。

また、人のBeingに対しても鈍感であったかもしれません。

私は、人の行動に対して「こうすれば良いよ」「俺ならこうするよ」とアドバイスすることがありますが、それに対して「ストイックなお前ならできるかもしれないけど、俺には無理だよ」と言われることがありました。

私のストイックさは、自分の感情に蓋をしてきたからこそ身についたものだったように、今では思います。

そのため、自分の感情に素直になれる人には、私のやり方はできなかったのかもしれない。そんなことにも気づきました。

自分のBeingに鈍感になることは、人にBeingにも鈍感になることに繋がる可能性があるのです。

Beingに耳を傾けて生きる

私は初回セッションを受けてから、自分の過去だけでなく、これからについてもBeingからも何度も考えました。

そうすることで、自分がやりたいと思っていたことのもっと根本に、もっと、本当にやりたいことがあることに気付けました。

“Doing”と“Being”というのは、自分の思考を深める一種のアンテナだと思います。

これからも、コーチングを受ける中でさまざまなアンテナを得ていくことができるのだろうと考えると、これから自分がどのように変化をしていくのか楽しみで仕方ありません。

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