コーチング

コーチングって怪しい?胡散臭い?その理由と良いコーチを見つける方法

2019年2月4日

コーチングが怪しい理由

コーチングについて調べると、

  • やたらキラキラ(ギラギラ)したオーラ
  • 胡散臭いセールストークだらけのブログ
  • 「稼げる」「幸福」「成功」など薄っぺらい言葉全面に出す
  • コンセプトがよく分からないセミナーやセッションをたくさんやっている
  • 料金が高額

などなど怪しいコーチもたくさん出てきますよね。私もコーチングや、もっと言えば自己啓発的な業界全体に対して、昔は変なイメージを持っていました。

しかし、私が実際に受けたり学んだりしてみると、コーチングは単なるフレームワークであることが分かり、ちゃんとした人から受ければ確実に効果があるものだと感じました。

では、なぜコーチング界隈には怪しい人が多いのか。どうしたら良いコーチを見つけることができるのか。

今日はそんなことについて詳しく書きましたので、気になるところから読んでみてください。

コーチングが怪しいと言われる理由

私がこれまで見聞きしてきた中で、コーチングが怪しいと言われるのは、以下のような理由があるからではないかと思います。

  • 資格を取らなくてもコーチを名乗れる
  • コーチを名乗って他のビジネスに繋げているコーチがいる
  • マルチ化してるコーチング組織もあるらしい
  • セルフブランディングのやり過ぎ、失敗
  • 自己啓発へのイメージ(宗教的?)
  • 怪しいコーチほど目立つ
  • コーチングの効果は第三者に分かりにくい
  • 一度では効果が出にくい

順番に解説します。

資格を取らなくてもコーチを名乗れる

コーチングが怪しい理由の1つとして、コーチングの資格を取らなくてもコーチを名乗れるというものがあると思います。

コーチは「弁護士」「会計士」のように、資格がなければ名乗れないわけではなく、「コーチを名乗ろう」と思ったら誰でも名乗れるものです。

コーチングをしている人の多くは、古くからある大手のコーチングスクール(コーチ・エィ、CTI、銀座コーチングスクールなど)で資格を取ったプロコーチだと思いますが、中には資格を持たずにコーチングセッションを提供している人もいます。

もちろん資格を持っていなければダメということはなく、過去の仕事の経験や生まれながらの才能でコーチングができるという人もいらっしゃると思います。

しかし、体系立った手法を習うことなく、コーチングに近い仕事上の経験もなく、勝手にビジネスにして儲けようとしている人もいるようです。こうした人が提供するコーチングセッションは手法やマインドも自分勝手に作ったもので、その効果も未知数です。

そんなコーチを見た人が「コーチングは怪しい」と思ってしまうことがあるのではないかと思います。

コーチを名乗って他のビジネスに繋げているコーチがいる

繰り返しになりますが、資格を取らなくてもコーチを名乗ることができるため、勝手にコーチを名乗り、コーチングセッションを入り口にして、クライアントに情報商材を売ったり、高額セミナーに誘導したりと、他のビジネスに繋げるコーチもいるようです。

こうしたやり方もダメというわけではありませんが、コーチングが持つ「人を動かす」テクニックを悪用して、自分のビジネスのために利用する人がいるならそれは有害ですよね。

そんなコーチから騙された経験がある人からすれば「コーチングは怪しい」と思われるでしょうし、そんな口コミが広まればコーチングのイメージも悪くなってしまいます。

マルチ化してるコーチング組織もあるらしい

また、私が聞いた中ではマルチビジネスに近い構造になっているコーチング組織があるとも聞いたことがあります。

つまり、コーチングを学びたいという人に対してコーチをつけることでお金を取り、そのコーチも自分にコーチをつけることでお金を支払い、、、というようにコーチの中だけでお金が回る仕組みになっているという組織です。

こうした構造があれば、コーチはお金を稼ぐためにたくさんの人にコーチングを広め、学んでもらうように強く勧誘するようになるでしょうし、それを第三者が見れば怪しく見られてしまうでしょう。

大手のコーチングスクールではないと思いますが、中にはそのようなコーチング組織もあるということに注意してください。

怪しいコーチほど目立つ

ここまで怪しいコーチや怪しいコーチング組織について書きましたが、怪しいコーチ(?)ほどお金をかけて広告を出したり「稼げる自分」を演出するためにSNSを使ってブランディングしたりするため、他のコーチより目立つように思います。

私も、ギラギラした人をTwitterで見つけ「マルチか?自己啓発セミナーか?」と思って調べると、コーチを名乗る人だった、ということがありました。

一部の怪しいコーチの存在が、コーチングの怪しいイメージを作ってしまっているのかもしれません。

セルフブランディングのやり過ぎ、失敗

また、本当は怪しいビジネスをやっているわけではないのに、集客のためにセルフブランディングをやり過ぎ、失敗し、変なイメージを作ってしまっているコーチもいるかもしれません。

個人ビジネス(コンサル、コーチ、カウンセラーなど)は、自分の個性を強く出してブランディングすることで、集客に役立つ側面があります。

すごい経歴、学歴などがあれば別ですが、そうでなければ他の所で自分を目立たせなければなりません。そこでブランディングのために、派手な格好、独特のセールストーク、ギラギラしたブログやSNSの投稿などを続け、怪しいイメージがついてしまった。そんな人を見たことがあります(コーチではなかったかもしれませんが)。

こうした人を見て「コーチングって怪しいな」と思ってしまっているケースもあるかもしれません。

自己啓発へのイメージ(宗教的?)

コーチングは自己啓発の一つだと思っている人もいるかもしれませんが、自己啓発って「何となく怪しい」「洗脳されそう」「宗教っぽい」みたいなイメージを持ってしまいますよね。

私も、学生時代に先輩から連れて行かれた自己啓発セミナーの雰囲気や、出会ったその界隈の人々を見て「仲良くなりたくないな、、」と思った経験があります(そこはかなり宗教っぽいところでしたが)。

コーチングも自己啓発の一環と捉えられることが多いと思うので、そのイメージで考えていると「怪しい」と思ってしまうのもよく分かります。

しかし、実際にはコーチングは企業内のマネジメントに使われていたり、スポーツの現場でも(メンタル面で)使われてもいますし、個人セッションでも「アイディア出し、整理」「目標達成の具体的な計画作り」を目的として行われることも多く、自己啓発界隈の怪しいイメージとは異なるものではないかと思います。

むしろ、自己啓発的な「価値観をリセットしてポジティブシンキングになろう」みたいなことは、コーチングではありませんのでご安心ください。

(蛇足ですが、Netflixに「アンソニーロビンス」という自己啓発のカリスマ的な人のドキュメンタリーがあるので、自己啓発セミナーの雰囲気を見てみたい人はぜひ見てみてください。)

コーチングの効果は第三者に分かりにくい

コーチングを怪しく感じてしまう理由の一つに、効果が第三者に分かりにくいということもあると思います。

コーチングは対話によって考え、感情、アイディアなどを引き出し、新たな気付きを与え、行動を促す手法です。そのため、その効果は本人にしか自覚できませんし、効果も無形なので外から見ればなんとも分かりにくいものです。

そんな無形で分かりにくいものに、何千円、何万円も支払うのは心理的抵抗があるのも分かります。

これはコーチングという手法を使う以上しょうがないことなのですが、実際に受けたことがあるという人から話を聞いてみると、実態がイメージできて怪しいイメージは減るのではないかと思います。

一度では効果が出にくい

コーチングは、一度では効果が出にくいです。

なぜなら、コーチングのテーマは多くの場合で「行動の変容」にあることが多く、その場合は繰り返しセッションしていかなければ、なかなか行動の変化を実感しにくいからです。

したがって、コーチングセッションは基本的に3ヶ月を一つのセットとして考え、トータルでは半年、1年、さらに数年単位で行われることがあります。

コーチによっては、単発のセッションは受けず、3ヶ月単位でしか契約しないということもあるようです。

コーチングをはじめて受けるという人からしたら、まだ効果が分からないのに3ヶ月で契約しなきゃいけないとなると抵抗を感じますよね。

また、1回だけ体験セッションを受けて、効果が実感できず「コーチングってやっぱ怪しいな」と思った人もいるのかもしれません。

このように、コーチングが怪しく見られてしまう理由にはたくさんのものがあるのですが、私は自分が何ヶ月もコーチングを受け、実際にコーチングスクールで学ぶ中で「これは本当に役に立つフレームワークだ」と思いました。

もちろん万人にコーチングが必要とまでは言いませんが、ほとんどの人にとってコーチングは価値があるものだと思います。そのため、できる限りたくさんの人が、良いコーチと出会って欲しいと思っています。

そこで次に、怪しいコーチを避け、良いコーチを見付ける方法について解説します。

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良いコーチの特徴と選び方

私が思う良いコーチの特徴は、以下のものです。

  • コーチングに対する独自の考えを発信している
  • 大手のコーチングスクールで資格を取っている
  • 資格持ちでなくても、分かりやすい実績がある
  • しつこい営業、勧誘をしてこない
  • 自分が100%正しいと思っていない

順番に解説します。

コーチングに対する独自の考えを発信している

怪しいコーチは、どこにでも書いてあるようなコーチングの話やコーチングと大して関係がないような自己啓発的な情報しか発信していないことがあります。

そのため、

「どんな姿勢でコーチングに取り組んでいるか」

「クライアントにどうなってほしいのか」

「コーチとしてよりレベルアップするために何をしていくべきか」

といったことについて、独自の考えを発信しているなら、その人は良いコーチであると思います。私も何人か「この人は良さそう」と思うプロコーチをTwitterでフォローしていますが、例外なくコーチングに対する独自の考えをお持ちです。

良いコーチを見つけたければ、まずはSNSでどんな情報を発信しているかチェックしてみると良いと思います。

大手のコーチングスクールで資格を取っている

大手のコーチングスクール(コーチ・エィ、CTI、銀座コーチングスクールなど)で資格を持っている場合は、良いコーチである可能性が高いです。

なぜなら、コーチングスクールの資格を持っているということは、そのスクールが設定する最低限のレベルはクリアしているということだからです。そのため、有資格者からコーチを選べば、少なくとも、コーチとして最低限のレベルにも達していないようなコーチは避けることができます。

もちろん大手で資格を取った人だけが良いコーチというわけではありませんが、まだ1度もコーチングを受けたことがないという人には、分かりやすい基準になるはずです。

資格持ちでなくても、分かりやすい実績がある

大手で資格を取った人ではなくても、大手企業で長年社内コーチをしていた人など、分かりやすい実績を持っている人なら、良いコーチである可能性があります。

なぜなら、コーチングは「技術」なので、現場での経験数が何より大事だからです。

そのため、たとえ資格を取っていなくても、十分な技術を持っているコーチはいるはずです。

とは言え、実績は確かめようがないので、コーチによっては「盛っている」可能性もあります。ネットの情報だけでは見抜きようがありません。

そこで、資格持ちではないコーチの実績を見る上で、そのコーチが「社内コーチ」だけでなく「社外コーチ」「セミナー」「法人研修」などの実績も積んでいるかどうかも、確認してみると良いでしょう。

実在の会社名と共に法人相手の研修やセミナー、コーチングをしているなら、十分な実績を持った実力のあるコーチであるはずです。

しつこい営業、勧誘をしてこない

良いコーチは、しつこい営業や勧誘をしてきません。

なぜなら、

  1. 腕の良いコーチなら集客に困っていないはず
  2. ちゃんとした「コーチングマインド」を持ったコーチなら、コーチングを必要としている人にしかセッションしない

という理由からです。

特に②が大事です。コーチはコーチングを必要とする人にしかセッションを提供しないので、「あなたもコーチングやるべきですよ」という態度で強く集客することは、基本的にはあり得ないのです。

もししつこい営業、勧誘をされたら、そのコーチの実力は怪しいものだと思います。

自分が100%正しいと思っていない

たまにネットで見る「怪しいコーチ」の中には、自分のもっている考え、自分が学んできたメソッドが100%正しいかのように発信している人がいます。

そんなコーチは、

  • 断定的な表現を使いがち
  • 直線的、短絡的な結びつけをしがち
  • 独自のメソッドですべてが解決できるかのような、誇張気味の表現

などの特徴があると思います。

このようなコーチがいたら、そのコーチは避けるべきだと考えましょう。

逆に、良いコーチなら常に自分の考えや手法について、自分で「疑いの目」を向けて、常に自分の実力をレベルアップしようとしているはずです。

そのため、発信内容にも、上記のような特徴は基本的にはしないと思います。

私自身、断定的表現やあらゆるシチュエーションにコーチングが役立つかのような表現は避けているつもりです。私が知っているコーチも、言葉を慎重の選んで発言、発信するので、そのような特徴を持っていることは、良いコーチを選ぶ上での判断基準になると思います。

ありがちなサクセスストーリーを語っていないこと

コーチングに限らず、怪しい自己啓発系の講師、コーチ、コンサルなどにありがちなのが、特定の物事(たとえばコーチング)によって、人生が激変したかのようなサクセスストーリーを売りにしていることです。

私が知る限り、本当に成果を出している人は、特定の一つの物事によって大成功したということはなく、地道な努力を積み重ねて成長しています。コーチングも成長・成功のきっかけの一つであったとしても、それを誇張して人生を逆転したかのような書き方はしません。

したがって、コーチングで人生が激変したかのようなサクセスストーリーを語るコーチは避けることをおすすめします。

それより、コーチの過去の経験や知識などが、コーチングにどうつながり、コーチングによってどんな成長をしたのか、身の丈に合った経歴を語っているコーチの方が信用できます。

良いコーチを見つけたい方は、ブログやSNSからそのコーチの過去の情報を探してみてください。

まとめ

コーチングにとても高い価値を感じている私にとって、コーチングが怪しいと思われる現状は少し悲しいことです。

一人でも多くの方が、コーチングに対する考えを前向きなものに変えて頂きたいと思うので、これからもコーチングに関する情報を発信していきます。

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