コーチング

実体験から語るコーチングの6つの効果と効果が出やすい人・出にくい人

2019年3月9日

コーチングの効果とは

あなたは「コーチングに興味はあるけど、どんな効果があるのか分からないし受けるべきか迷うなあ、、」と思ったことはありませんか?

コーチングは確かにコーチと主に「対話」を通じてやり取りする手法なので、実際どのような効果があるのかは客観的に分かりにくいとは思います。

しかし、実際にプロのコーチからコーチングを継続的に受けた私の経験上、コーチングはほぼ誰にでも高い効果があると思います。私の主観ですが、世の中の9割以上の社会人の人にはコーチングの効果が絶対にあると思っています。

なぜなら、「問題解決」や「成長」は、一人で行うよりもプロのサポートを受けた方が絶対に速く、高い効果が出るからです。

私もコーチングを受ける前は、その効果に半信半疑でした。それに私は「自分一人でも問題解決できるし、成長して行ける」と思っていたので、わざわざ人の手を借りなくてもいいとも思っていました。

しかし、それでもコーチングを受けたのは、プロの手を借りて問題解決や成長のスピードアップをすることは「時間を買う」ことになると思ったからです。

とは言え、コーチングを万人におすすめするというわけでもありません。

私も実際にコーチになってたくさんの人に実践してみて、コーチングが向いている人とそうでない人がいることに気づいてきたからです。

そこでこの記事では、コーチングにある6つの効果とコーチングの効果が出やすい人のタイプについて詳しく紹介します。また、コーチングを受けてより高い効果を得るために持っておくべき考え、姿勢についても説明します。

興味のある所から読んでみてください。

コーチングの6つの効果

私の経験上、コーチングには以下のような効果があります。

  • 思考・アイディアの整理ができる
  • 自分だけでは出ない「気付き」を得られる
  • 自己理解を深められる
  • 問題解決や成長のための具体的な行動計画を作れる
  • 時間を買える
  • コーチング的なコミュニケーションが身につく

順番に解説しますね。

思考・アイディアの整理ができる

コーチングの効果の1つは思考やアイディアの整理ができるということです。

一人で問題を抱えているとき、なかなか答えが出なかったり、いつも同じ答えにたどり着くものの納得がいかなったりする経験は、あなたにもあると思います。

その場合、人に話しているうちに頭が整理されて、霧が晴れたような経験をされたことはありませんか?

コーチングの効果は、その「話しているうちに整理される」がもっと高いレベルで、スピーディーにできるイメージです。

コーチはさまざまな質問をしてあなたの頭の中から思考・アイディアを引き出します。また、その引き出した考えを整理してまとめあげたり、具体化したりしてあなたが考えることをサポートします。

あなたも自分で考えを整理したりまとめたりしたことがあるかもしれませんが、自分だけで考えても考え尽くす前にやめてしまうことがほとんどです。しかし、コーチはあなたが普段考えることがない所まで掘りさげて考えますので、

自分だけでは出ない「気付き」を得られる

コーチングの効果として、私が個人的にとても大きいと思っているのが「気付きを与える」ことです。

私がコーチングを受けた経験上、コーチと話しているとぽろっと自分の本音が出てくることがあります。それは自分だけで考えているときにはまったく出てこなかったようなものです。

そして、口に出してみてはじめて「あれ、自分ってこんな考えも持っていたのか」と気づくのです。

このような体験は、私はこれまでに二度経験したことがあります。

一つは心理学を学んでいた友人の大学の卒業研究のインタビューを受けたとき、そしてもう一つが、コーチングを受けた時です。コーチングを受けていると、このような「気付き」を得ることが何度もあります。

そのたびに自己理解が深まり、自分の価値観が明確になり、その結果自分のやりたいことを具体的にすることができるのです。

私も、コーチングセッションを通して、クライアントの方に気付きを与えられるように努力しています。

自己理解を深められる

コーチングでは、繰り返しクライアントの方に「問い」を重ねていきます。

その問いの多くは、あなた自身のことを深く深く掘りさげていくような質問です。そのため、あなたが素直に答えるほど、どんどんあなたの本音、心の底で考えていることが出てきます。

また、コーチングでは「Do=行動や成果、目標」だけでなく「Be=行動時の気持ち、心の姿勢、在り方」を大事にします。

私の印象では特に男性がその傾向があると思うのですが「これがやりたい」「これを達成したい」という「Do」について考えている人は多いのですが、その行動をしているときにどんな気持ちでいたいのか、その行動を通してどんな自分になりたいのか、という「Be」について考えている人は少ないです。

コーチングでは、あなたにとっての「Be」も明確にできるようにセッションを進めるため、新しい側面からあなた自身の理解が深まっていくのです。

問題解決や成長のための具体的な行動計画を作れる

コーチングの効果として実感しやすいのが、目標がある場合は具体的かつ現実的な行動計画が作れることです。

コーチングでは、目標設定→現状分析→行動計画という流れでセッションが進められます。これは基本的な流れなのですべてがこの流れになるわけではありませんが、何らかの目標が決められる場合は行動計画作りまでを1回のセッションの中で行います。

そのため、どんな悩みでも、すぐに行動に移れる段階まで進められることが多いです。

「でも、目標が具体的に決まらない場合はどうするの?」

と思われるかもしれません。実際、クライアントの方が自分の目標を曖昧にしか把握できておらず、1回のセッションの中では、先のこと間で決められないこともあります。

その場合でも、次のセッションまでの行動計画を決めることはできます。

たとえば、目標をより明確にするための情報収集を行うことや、自己分析のワークをやってみること、身近な人と話し合ってみることなどです。これでも立派な行動計画なのです。

それに、行動計画は自分だけで考えたものは、どうしても続けられず、計画倒れになりがちですが、コーチとの間で約束すると「次回までに何とかやってやろう!」という気持ちになり、実際に行動を進められることが多いです。

つまり、コーチングの効果としては、行動計画を作るだけでなく実際に行動を続けることができるという点でも、大きなものがあるのです。

時間を買える

私の経験上、コーチングの効果としてもっとも大きいと思うのが「時間を買える」ということです。

コーチングでは、ここまで紹介したような様々な効果があるのですが「自己理解」も「行動計画作り」も「行動・習慣を継続すること」も、一人だけで取りかかるとどうしても時間がかかってしまいます。

それは、一人でやろうとすると、以下のような行動をとってしまうことが多いからです。

  • 途中で辞めては再開したりと、断続的にやってしまう
  • 最高の答えが出るまで集中して考えることができず、何度も同じ考えをぐるぐる回ってしまう
  • 行動や習慣が継続できず、何度も挫折してしまう
  • 自分にとって最高のやり方を見つけられないまま見切り発車するため、いろんな行動を散発的に行うだけで成功しない

つまり、一人だけでやると遠回りしてしまうことが多いのです。

コーチングを受けると、できる限り最高の答え、アイディア、行動計画を引き出してから行動をはじめることができるため、計画倒れになったり、間違った方法をやってしまったり、行動が継続できなかったりということが圧倒的に少なくなります。

つまり、最短の道のりで目標を達成することができるのです。

コーチングの意味

これが私が感じている最大のコーチングの効果である「時間を買える」ということです。

コーチング的なコミュニケーションを身につけられる

コーチングを受ける直接の目的とは異なることですが、コーチングを受けるとコーチング的なコミュニケーション能力を身につけられるという効果もあります。

コーチングは対話によって相手から様々な考えや感情を引き出すという、コミュニケーションの手法です。

そのため、コーチは当然セッション中、クライアントであるあなたに対してコーチング的な関わり方をし続けます。そのため、コーチングを受けると自然にあなたの方もコーチング的なコミュニケーション能力が身についてくるのです。

セッション中に繰り返しコーチング的な質問を受けたり、コーチがコーチング的な「承認」の技術(相手に安心感を与える関わり方)などを使うので、あなたも自然にその手法を覚えていくはずです。

コーチング的なコミュニケーションが身につくと、

  • 人間関係が円滑になる
  • 話している相手に安心感を与えられるようになる
  • マネジメント能力が上がる
  • 肯定的なコミュニケーションができるようになる
  • 質問力が上がる
  • セルフコーチング能力が上がり、自分で目標達成できるようになる

などの効果があります。私の経験上、一番効果があるのは自然に、スムーズにいろんな質問ができるようになったことで、その結果周りの人との関係が、コーチングを受ける前より良くなりました。

とは言え、コーチングは誰でも最高の結果が出るというわけではないと思います。

そこで、コーチングで結果が出やすい人のタイプを整理してみます。

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コーチングの効果が出やすいタイプの人

私がこれまでセッションをしてきた経験上、コーチングでは効果が出やすい人効果が出にくい人がいると思います。

典型的なタイプを整理してみます。

  • すでに自分で考えてきている
  • 自分で解決する主体性を持っている
  • 素直に考えられる

順番に解説します。

すでに自分で考えてきている

私がコーチングセッションをしていて、効果が高いと感じるのは、すでにある程度テーマについて自分で考えてきていて、それでも解決出来ないからコーチングを頼ってきた、というタイプの人です。

このような人は、すでに「ダメな手段」「選びたくない解決策」「自分の価値観や行動を選ぶ基準」などをある程度はっきりさせているため、コーチングがスピーディーに進みます。

また「答えまであと少し」というところで止まっていることもあり、その場合はコーチングの序盤の段階で答えが出て、その後はスルスルと行動計画まで具体化できてしまうこともあります。

コーチとしては、すでに考えられている人を相手にコーチングをするのは、ある意味難易度が高いのですが、それだけに、コーチ、クライアントのお互いにとって実りあるセッションにできることが多いです。

自分で解決する主体性を持っている

また、悩み・テーマについて自分で解決する主体性を持っている人も、コーチングの効果が高いと思います。

コーチングはコンサルと違い、あくまで問題解決の主体はクライアントだと考えます。そのため、クライアントは自分自身で解決する姿勢を持っていないと、コーチングを受けてもあまり進歩がなく、効果を感じにくい場合があります。

もちろん、コーチングでは目標達成や問題解決の方法を一緒に考えますが、実際に行動するのはあなたなのです。

素直に考えられる

コーチングではたくさんの質問をクライアントであるあなたに投げかけ、考えてもらいます。

コーチングで使う質問は主に「オープンクエスチョン」です。つまり「どうしたらいい?」「何があったらいい?」「いつからやる?」など、Yes/Noでは答えられない、あなたが自分で答えを見付けなければならない質問が多いのです。

そのため、受けた質問に対して素直に考えるタイプの人の方が、コーチングの効果が出やすいです。

私の経験上「質問の意味が分からない」「質問の仕方が悪い」と言われる方もいました。もちろん私の質問技術の問題もあったかもしれませんが、このようなタイプの方は質問をきっかけに自分に意識を向けるのではなく、相手が正しい質問をしているかどうかをジャッジする意識を持っています。

つまり、質問に対して素直に考えようとする姿勢が少ないのです。

そのような場合は、コーチングの効果は低くなってしまうのです。

次に、コーチングの効果が出にくいタイプの人について紹介します。

コーチングの効果が出にくいタイプの人

コーチングの効果が出にくいタイプの人は、以下のような人です。

  • 心を病んでいる
  • 人に解決してもらおうと思っている
  • 自己開示できない
  • 人をジャッジすることが癖になっている

順番に解説します。

心を病んでいる

コーチングでは心を病んでいる方には効果が出にくいです。

というか、正確に言えばコーチングでは「精神病の治療はできない」ということです。精神病の治療をするのはカウンセリングですが、コーチングとカウンセリングは似ているようで違うものです。

カウンセリングは病んでいる人を正常にまで持ってくるための手法です。つまり、マイナスをゼロにするのがカウンセリングです。

それに対しコーチングは、ゼロ以上にいる人を、さらにプラスにする手法です。

どちらも対話によってプロが関わるという点では共通していますが、関わり方やもっている技術がまったく違います。そのため、心を病んでいる方のコーチングでの治療効果は期待できないですし、コーチも心を病んでいる方を癒やすことを仕事にしてはならないと言われるのです。

ただし、正常な人でも一時的に落ち込んで病んでしまうことはありますし、結局は度合いの問題だと私は思っています。

通常の社会生活が送れているなら、病んでいてもコーチングが手助けになるかもしれません。

コーチングとカウンセリングの違いについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

人に解決してもらおうと思っている

コーチングはあくまでクライアントであるあなたが、自分で問題解決・目標達成することをサポートする手法です。

そのため「コーチ頼み」の姿勢を持っている方の場合、コーチングの効果を感じにくいかもしれません。

「自分では解決方法が分からない」「問題が自分で解決出来る範囲を超えているから、誰かに助けを求めたい」

そんな場合は、あなたが悩んでいる分野のコンサルタントやプロに頼むことが大事です。

もしコーチに頼っても「この人は何も解決策を教えてくれない」「時間の無駄だった」と感じてしまうことにもなりかねません。私も、最初のころにセッションした方の中には、コーチングについてしっかり理解してもらえていなかったために「解決策を教えてくれない」と不満を言われ、一方的に連絡を断たれたことがありました。。

コーチが問題を解決してくれる、と思っているとあなたの時間やお金を無駄にすることになりますので、コーチングについてよく理解した上で依頼することをおすすめします。

コーチングとコンサルティングの違いについては、以下の記事で解説しています。

自己開示できない

コーチングでは、コーチに対してできる限り自己開示することが必要です。

なぜなら、コーチはあなたのことを理解するほど、質の高いコーチングが実践できるからです。

もしあなたが自己開示せず「見栄を張って答える」「自分の心の内をさらけ出さない」「プライドが高く素直に答えない」などの受け答えをする場合、コーチングはあなたのために機能しません。

それでは、自分の自尊心を守ることはできてもコーチングを受ける意味がありません。

もちろん誰にでも100%自己開示できるという方は少ないとは思いますが、コーチングを受ける時は積極的に、いつもの自分よりオープンになってみる意識を持つと良いと思います。

人をジャッジすることが癖になっている

私がコーチングを受けてきた中で、特に大事だなと思ったことがあります。それは、コーチングを受けている間は自分の思考にとことん集中することです。

そのため、コーチから受ける質問はきっかけの一つとして、出てきたことを話したいように話すようにしています。

逆に、効果が低いだろうなと思うのが、人をジャッジすることが癖になっていてコーチング中もコーチを無意識にジャッジしているタイプの人です。私は実際、このような方に対して軽くコーチングをしたことがあります。その時、その人は私の質問の「正しさ」をジャッジすることに意識を取られ、自分の中に向ける意識が少なかったようです。

その結果、コーチングの効果をあまり感じられていないようでした。

その方はまったく性格が悪いわけではないし頭も良い方でした。しかし、ちょっと斜に構えて自己防衛しがちな傾向があり、それがコーチングの時にも出てしまっていたようなのです。

コーチングの質を左右するのはもちろんコーチの技術でもありますが、やはりクライアントの協力姿勢も必要です。

そのため、もしジャッジする癖、斜に構えがちな態度に自覚がある場合は、コーチング中はちょっと意識をしておくことをおすすめします。

まとめ:コーチングの効果を最大限受けるためには

「コーチングをやってるよ」というと「それって何?」という質問と同じくらい「どんな効果があるの?」と聞かれることが多いです。

そのため、今回はコーチングの効果について、網羅的にまとめて書いてみました。

最後に、コーチングを受ける時に最大限効果を高める方法をお伝えします。

それは「自分に合ったコーチを見付けること」です!

コーチングはやはりコーチの実力や性格、経験や相性など、個人差によって効果が大きく変わると思います。プロコーチなら誰でも技術力はあると思いますが、やはりこれまでの人生経験や日常の過ごし方、仕事に対する思いなど、あなたと近いものを持つ人の方が、より高い効果を受けられると思います。

そこで、コーチングを受けたい場合は、まずは相性を確かめるために体験セッションを受けてみることをおすすめします。

私も、無料体験セッションを行っていますので、お気軽にご連絡ください。

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