全身を繋げることが重要
最近のアニマルフロー、沖縄空手、剣術などの稽古を通じて全身を繋げて使うこと、まとめて使うことがとても重要だと言うことに気づきました。
これは主観的な表現で、解剖学や力学で言うとどうなるのか、といった説明はまだできませんが、簡単に言えば余計な緊張や撓みがあると、身体がバラバラになり弱い状態になるということです。弱い状態になるということは、打撃の威力が落ちる、簡単に崩される、投げられる、敵のパワーに対する抵抗力が弱くなる、といったことです。剣術で言えば、斬撃力が弱い、受けで相手を崩す力がない、といったことになると思います。
いつも沖縄空手を習っている先生から言われていることですが、全身を繋げるイメージを持つことが大事であるようです。また、イメージだけでなく実際に特定のポイントを意識して姿勢を作ること、その姿勢を維持したまま動くことが重要です。この動きをもっと高いレベルで身に付けられたら、剣術の実力も上がるのではないかと思います。全身を繋げるとか、余計な緊張をなくしていくことは、これまでの剣術などの鍛練でも意識してきたことですし、普通の人よりはできている自信はありました。しかし、自分が思っていたよりもっと高いレベルで行うべきなのだ、ということがはっきり理解できた点で、今の気づきは私にとって重要なものになってます。
全身を繋げるというと抽象的で分かりにくいかもしれませんが、たとえばある意識を持つことで全身がわりと簡単にまとまるのですが、それをやると「身体が重くなる(実際に持ち上げてもらったとき、重さの違いが分かる)」「腕立て伏せのような筋トレっぽい運動でも、軽くできるようになる」「打撃の威力がまったく違うものになる」といったことがあります。これは実際にやってみると不思議なのですが、実際に明らかな違いが生まれるのです。これも、イメージを持つこと、そして特定の意識をもって姿勢を変えること、これを繰り返してできるようになるようです。
アニマルフローで全身をまとめる練習をする
ただ、この身体を繋げる、まとめるという意識は、全身を制止させた状態ではある程度できても、動き出した途端に消えてしまいます。動きながら意識し続けることは難しいため、無意識レベルで全身を繋げた状態を維持できるようになる必要があります。そのためには、腕立て伏せとか、特定の基礎的な型などを繰り返すことが良さそうです。また、アニマルフローでもそれが練習できると気付きました。
そもそも、アニマルフローでは、ただポーズや動きを同じように繰り返せばいいというわけではない、と私は理解しています。背骨を伸ばす意識を維持することや、肩、首など力みやすい部位を力ませずに使うこと、脇を使うことなど、重要なポイントがいくつかあります。最近実践してみると、これらの意識をもって正しい姿勢、正しいイメージでアニマルフローの動きを行うと、全身がしっかり繋がる、まとまる感覚が出てくるということが分かりました。
(さらに言えば、全身を繋げる意識だけでなく重心を集める意識も大事そうですが、この点はまだ言語化できません)
このような感覚が生まれると、前述のように、打撃が強くなる、身体が重くなる、相手の攻めにたいする抵抗力が強くなる、といった多くのメリットがあります。特に武道、格闘技やコンタクト系のスポーツなどでは良い効果が生まれるのではないでしょうか。また、身体の重みがまとまることで、それ以外のスポーツやボディワークなどでも動きの精度が高まるのではないか?という気もします。
非常に感覚的なもので、まだ主観的にしか説明できませんが、この点をもっと伸ばしていくことで、空手や剣術の実力を大きく伸ばせるのではないか?と感じています。
■剣術師範、整体師(身体均整師)、ライター。セルフケア・トレーニングのオンライン教室運営中。
■池袋周辺で施術・トレーニングを行います。【旧:ふかや均整院】
■現代人の脳・感覚の使い方の偏りや身体性の喪失を回復するために【suisui】という独自のプログラムをオンライン教室中心に運営しています。