「もっと時間が欲しい」
「忙しくてやりたいことができない」
「目標があるのにちゃんと行動する時間が取れていない」
このような方は時間を捻出するためにやらないことを決めることをおすすめします。
何らかの目標がある場合は、やることを決めた方が良いと考える方が多いかもしれません。しかし、それと同じくらいやらないことを決めることが大事だと思います。
その結果、理想通りとはいかないまでも、かなり自分のための時間を作ることができるようになりました。
やらないことを決めることの大事さと、これまでに私が決めて捨ててきたやらないことを紹介します。
1章:時間を作りだすためにやらないことを決める
1-1:現代人は忙しい
そもそも前提として現代人は非常に忙しい生活をしている人が多いと思います。
その理由としては、
- 仕事が忙しい、残業が多い
- 将来が不安で、余暇の時間も勉強や仕事の準備にあてざるを得ない
- 娯楽の選択肢が多く無意識のうちに時間を奪われている
- スマホやゲームなどのデジタルデバイスに時間を奪われている
といったことがあると思います。
特に近年は無料で自宅にいながらできる娯楽が非常に多く、スマホをいじっていたら半日が終わっていたらなどという話も聞きます。
したがって、意識してやらないことを決めていかないと時間が奪われる一方なのです。
1-2:やらないことを決めることで時間を作りだせる
人間は目的意識を持って行動しなければ低きに流れていく存在だと思います。
そのためたとえやることを決めていても、そのやること以外の時間の使い方がまずければ、結局忙しい生活から抜け出すことができません。
そのため、やらないことを決めてしまって時間の使い方を抜本的に変えてしまうことで時間を作るという考え方が重要なのです。
私は15歳から17歳位にかけての時期に、漠然とこれからの人生はやることが増える一方なのだろう、忙しくなる一方なのだろうと気づきました。
そのためこれから紹介するように、思い切ってやらないことを決めて、時間の使い方を見直していったのです。
その結果、私の趣味である読書や、ブログを書く時間、長年取り組んでいる武道の練習や指導、仕事のための勉強や準備にも、自由に時間が使えるようなスタイルをある程度作ることができました。
重要なのは、やりたいことをやる前に、やらないことを決めて新しいことをやる隙間を作るということです。新しいことをやるための準備として、やらないことを決める。やらないことを決めて、新しい風が入る心や時間の余裕を作るということが大事なのです。
2章:これまでに決めてきたやらないこと。
私はこれまでに決めてきたやらない事は下記のようなものです。
2-1:テレビを見ること
まず15 、16歳頃の頃にテレビを見るのを意識的にやめました。
当時私は高校に通いつつ放課後には空手道場に行く生活をしていました。その空手道場に行く前には、頭を空っぽにしたかったため30分ほどテレビを見る習慣があったのです。
しかしとあるきっかけから高校辞めることになり「これからは毎日時間を好きなだけ空手にも勉強にも使える!」という生活になりました。しかしこのような自由度の高い生活になると、10代の子供のことですから、ちゃんと生活を規則正しくしようと思ってもなかなかそうはいきません。どうしてもだらけてしまうのです。
毎日決めた時間空手の練習はしていましたが、それ以外の時間はテレビを見たり無駄な過ごし方をしてしまっていたのです。
そのような自分の生活に嫌気がさして、最初に行ったのがテレビを見ないという決断です。
最初は決めても見てしまったり、新聞のテレビ欄を見ているうちに無意識にテレビの前に行ったり、家族がテレビを見ていると一緒に見てしまったりもしていました。
しかし少しずつ習慣を変えることで、自分でテレビをつけるということがまず一切なくなり、テレビがついている時間も自分で部屋にこもって本を読んだりするようになりました。
それから今に至るまでの10数年間、自分でテレビをつけるということがないため、テレビで話題の事や芸能人の事など全くついていけませんが、周りにもそういう人間だとわかってもらえれば特に困ることはありません。
「あいつはそういう人間なのだ」と思ってもらえればこちらのものです。
2-2:ゲーム
10代の頃に辞めたことの1つにゲームもあります。
私はもともとそれほどゲームをする方ではなかったんですが、それでも中高生の頃はそれなりにやっていました。
しかしテレビ以上にゲームは、一度始めると辞めにくく、時間を食ってしまうものです。
そのためこれもテレビを見るの辞めたのと同じ時期に、ゲームも少しずつ辞めて、やがてその後一切やらなくなりました。大人になってもゲームをやる方は一定数いるようですが、私はもう一切しないしまた興味もありません。
やらないことを決めると最初は「やりたい」という気持ちも起こるものですが、やらないうちにやる気もなくなり、自分の興味関心の中から一切消えてしまいます。
そのため、やらないことをある程度続けると「やりたい」という欲求と戦うことすらなくなっていきます。
2-3:飲み会、交流会
大学生以降は飲み会やイベントごとに誘われることも多くなります。
また社会人になり、さらに独立してからはよくわからない交流会に誘われることも多くありました。
私も最初は飲み会や交流会にそれなりに参加していましたが、学生の頃飲み会やイベントごとに行くたびに「この時間をもっと有意義なことに使えたのではないか」と後悔することが増えていきました。
独立してからも、人とのつながりを作るためには交流会に行って対面で話すことも大事だろうと思って何度か行きましたが「行って本当に良かったな」と思うことはありませんでした。
行って後悔したわけでもありませんが、特に行く意味は感じませんでした。
そのため今では飲み会や交流会の類は一切行かなくなりました。
もちろん親しい人と食事に行くことありますが、それも1ヵ月に1回あるかないかという程度です。それでも仲が良い人との関係は続きますし、社会人の付き合いはそのくらいでいいのではないかと思ったりします。
これは私が体質的にアルコールを受け付けないからという理由もありますが、飲み会の類を減らしていくという事は時間を作る上で必須であると思います。
これも自分でルールを決めてやらないと決めておくことをおすすめします。
2-4:余計な読書
やらないことを決める上で、意外と大事なのが余計な読書をしないということです。
私は本を読むのが好きで、これまでにかなりいろいろなテーマの本を読んできましたが、ある程度読む中で流行の本やビジネスの類はあまり読まなくてもいいなと思うようになりました。
ビジネス書について言えば、よっぽど専門的な内容ならまだしも、ほとんどのことは自分の頭で考えて行動すれば事足りると思うようになったからです。
以前は人からすすめられた本を全て読むようにしていた時期もありましたが、今では人からすすめられても、本当に読む意味があると思わなければ読まないことが増えてきました。
1冊の本を読もうと思えば、どれだけ早くても1時間2時間くらいの時間がかかってきます。
私は毎日必ず本を読んでいますので、読む意味のない本を読んでいる時間は馬鹿になりません。
そのため本を読む前に、目次や中身を軽く見て、自分が今読むに値する本かどうかを厳しめにジャッジするようにしています。
その結果、私が読む本は歴史や哲学、武道や身体に関すること、そして古典などに限定されていっているのが現状です。
2-5:ネットサーフィン
仕事も生活も、今ではネットがなければ成り立たないような状態になっています。
そのため、必然的にネット環境は非常に身近にあるのですが、それゆえに余計なネットサーフィンをしていると大幅に時間をロスしてしまいます。
ネット上のコンテンツというものは、長時間利用してもらえるように様々な仕組みがこらされているようです。
ブロガーやウェブメディアの運営者の多くは、広告やリンクをクリックしてもらうために読者の興味が離れそうなところに広告やリンクを設置するものですし、広告の配信者は、動きのある広告や目に付きやすい広告をデザインし、クリックしやすいように設計しています。
デジタル業界の人々は、とにかく人の注意を奪うことに頭を使っているのです。
そのためついついネットサーフィンしてしまうというのは、意思が弱いからではなくネット上のコンテンツの設計に問題があるのです。
したがってネットサーフィンも意識的にやらないと決めて、やりすぎない努力をしなければなりません。
私の場合はGoogle Chromeのツールを使って特定のサイトにアクセスできないように設定しました。
その結果今ではほとんど無駄なネットサーフィンをすることはなくなりました。
特に私はフリーランスで、在宅で仕事をすることが多いため誰も監視してくれません。そのため、やろうと思えばいくらでもネットサーフィンして時間を潰せてしまうため、このような強制力を使って無駄なことをやらないようにしています。
2-6:無目的なSNSの閲覧
TwitterやInstagramなどのSNSの利用も、一定の条件下でしかやらないように決めました。
Twitter、InstagramなどのSNSも運営側は広告収入によって利益を得ているため、利用者がより長時間利用するようにデザインが工夫されているようです。
例えば多くのSNSはスマホの画面上で下に指で引っ張り話すと新着の投稿が出てくるようになっていると思います。
また、あなたが興味がありそうな投稿を自動で選んで表示するような機能もあります。
このようにして、常にあなたの脳を新しい情報で刺激することによって、人間の脳をギャンブルをしているときに近い状態にし、依存させていくようになっているといいます。
詳しくはこちらの本を読んでみてください。
ギャンブルと違ってSNSはお金を浪費することはありませんが、その分時間を多くとられてしまっているのです。
これも私はあるときに使いすぎていると気づき、スマホからは特定のSNSのアプリを削除したり、仕事上を使わざるを得ないTwitter等はフォローしている人をできるだけ減らして限定的な使い方をするようにしています。
特にTwitterにおいては、
- フォローしている人を減らす
- DMやリプライができる人を限定する
- お勧めの投稿などが表示されないようにする
- リストを使ってみる情報を限定する
といった工夫をすれば触れる情報量が減って、依存しにくくなると思います。
2-7:無目的なYouTubeの閲覧
SNSと同じくYouTubeも時間を浪費やすいです。
私はYouTubeはそれほど長く見ることがないため、やらないと決めているわけではありませんが、一時期見すぎていた時期もあったため、スマホ自体に利用制限の仕組みを導入して見すぎないようにしました。
iPhoneでもandroidでも、アプリを利用制限する機能はついているようです。
具体的には、
- 夜間はスマホの特定のアプリが利用できないようにする
- 1つのアプリを一定以上の時間使えないようにする
という機能制限を取り入れました。
YouTubeを見ることも、SNSを見ることも、確かに有益と感じる情報と触れることはあります。しかし、結局のところ実行しない情報であれば知っていてもあまり意味がありません。
そしていろいろなことを実行するためには時間が必要であり、そのためには無駄に閲覧する時間を削った方がいいです。
自分の意思だけで止めるのが難しければ、
- アプリを削除する
- スマホに特定の時間は利用できないように制限する
- Google Chromeのツールを使って特定のサイトにはアクセスできないようにする
といった強制力を使うことが大事です。
3章:やらないことを決めて豊かになれることをやるという考え方
ここまで私がこれまで経験してきた、やらないことを決めるという決断を紹介しました。しかし、厳密にやりすぎて一切の娯楽を絶ってしまうとか、楽しみをなくしてしまうのはよくないと思います。
私も娯楽の類を一切断ってしまって生活が面白くなくなり、心を病みかけた時期もありました。
やはり心身ともに健康に生活を送る上で、ある程度の娯楽や遊びは必要だと思いますので、大事なのはバランスでしょう。
やりたいことをやるための時間をうまく作っていくために、無意識に浪費してしまう時間を削っていく。そのために細かいルールを作るのではなく、時間を大きく取られてしまっていることをやらないと決めてしまう。
これが考え方のポイントです。
細かい行動ルールを決めて守ろうとするより、やらないことを決めて抜本的に時間の使い方を変えるという行動の変化の方が続きやすい、というのが私の実感でした。
4章:やらないことを決めた後、何をやるのか
「まだやりたいことも曖昧」という方もいるかもしれませんが、そういう方はやることの一つとしてブログを候補に入れてはいかがでしょうか?
ブログを始めると、
- 自分の考えを言語化する習慣が身につく
- 好きなこと、興味を自然に追求していく
- これまで出会えなかったような人との出会いが生まれる
- 収入を得る手段が増える
といったメリットがあるからです。
やらないことを決めて、毎日時間の余裕を作って、それからブログを始める。そして、ブログを柱にしながら次のステップを探すという選択肢です。
ブログのメリットについては、以下の記事で詳しく説明しています。
▶【ブログを書く18個のメリット】複数ブログの運営者が徹底解説
ブログは10分程度で簡単に開設できますので、詳しい方法は以下の記事をご覧ください。
▶【10分で完了】エックスサーバーでのWordPressブログの始め方
■剣術師範、整体師(身体均整師)、ライター。セルフケア・トレーニングのオンライン教室運営中。
■池袋周辺で施術・トレーニングを行います。【旧:ふかや均整院】
■現代人の脳・感覚の使い方の偏りや身体性の喪失を回復するために【suisui】という独自のプログラムをオンライン教室中心に運営しています。