稽古法

働きながら剣術の稽古を続ける上で大事な「習慣作り」

2018年8月4日

習慣作りのポイント

剣術に限らないと思いますが、働きながら何らかのスポーツや芸術などを続けていると、

  • うまく時間が作れない
  • 仕事の後でモチベーションや体力が続かない

ということがあると思います。とは言え、好きなことを専業にすることもできず二足の草鞋を履くしかなく、両立することに悩んだことがある人は少なくないのではないでしょうか?

私も、仕事をしながら剣術の稽古のための時間が作れなかったり、疲れて「今日はいいかな」と自分に負けそうになることが日々ありますが、習慣作りの考え方を学び、工夫し続けたことで何とか続けられるようになりました。

今回は、仕事と剣術を両立する中で学んだ習慣作りの考え方や方法について書きました。

1章:習慣の理想は歯磨き

習慣化の理想は「歯磨き」だとよく言われますよね。「やらないと気持ち悪い」というくらいまでに習慣にできると、自分の意思の力を使わずとも継続できるようになるということです。

私の場合は、

  • 前八(二天一流玄信会独自の、体や身のこなしの鍛練法)
  • 素振りや勢法(型)
  • 武道の理論に関する本や、五輪書等からの学習

などを習慣にしたいと思っていて、これらを「歯磨き」にできるように工夫してきました。

その中で考えたり、習慣作りに関する本を読んで、以下のポイントが大事になると気付きました。

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2章:習慣のルールはシンプルなほど良い

習慣のルールはシンプルなほど良いようです。

たとえば、

①月、水、金の20時〜、抜刀術と一刀と二刀の素振りをする

ではなく、

②毎日20時〜、素振りをする

だけ決めておくという感じです。なぜこれが良いのかというと、ルールを複雑にするほど面倒になり、取り組むまでに大きな意思の力が必要になるからです。

しかし、これだと「やることが少ない」「もっと習慣にしたいことがたくさんある」と思われるかもしれません。

確かに、②だと習慣にすることの内容自体が少なくなっており、楽にできる内容になっています。

でも、これで良いのです。

こうしてシンプルな内容だけ決めておくと取り組みやすくなり、実際にやるうちに気持ちがのってきて、内容も①に近づいていくからです。

最初は習慣にすることのルールをできるだけシンプルにし、取り組みやすくすることで、

  • 始めるまでの心理的なハードルを下げる
  • 充実した内容ができなくても、最低限のことができたという成功体験を自分に植え付ける

というメリットがあると思います。

3章:まずはコアとなる習慣を作る

さらに、習慣を作る上では「コアになる習慣」を作ることもおすすめです。

コアになる習慣とは、たとえば「早起き」「定時退社」などです。こうした習慣があると、

「早起きして勉強しよう」

「定時退社して練習しよう」

など、他の習慣までも作りやすくなるそうです。

私の場合はフリーランスなので、定時という概念はないのですが、そのため自分で仕事も生活も時間を決める必要がありました。そのため、仕事は遅くとも20時〜21時頃までに終わらせることを習慣にしています。

これだけ守れれば、夜に剣術の稽古や勉強をすることに、強い意志の力は必要ありません。

最初から「20時に仕事を終わらせて剣術の稽古と勉強をする」などと決めていると、仕事が終わった後にやるのがしんどくなりますが、「仕事は21時頃までに終わらせる」ということだけを守るのは比較的簡単なのです。

まとめ

まとめると、

「習慣はシンプルに、コアとなる習慣から作る」

ということが大事なのだと思います。ちなみに、私がこれまでに習慣作りにおいて最も参考になったのは『習慣の力』(講談社α文庫)の本です。

ちょっと文量は多いですが、とても分かりやすいです。

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