私自身そうでしたが、これまでの運動経験や普段の姿勢や動きの癖で、体幹が緊張しすぎている場合があります。
具体的には、下記のような場合は体幹が緊張しすぎかもしれません。
- 呼吸が浅い感じがする。
- みぞおちが固い、押すと痛い。押すと「うっ」となる。
- 肩や首がこっている。
- 肩が上がっている、巻いている。
- 頭痛持ち。
- 顔、特に顎や眉間などがこっている、痛い。
- 疲れやすい。
- 緊張しい。
- 汗っかき。
このような人は、体幹をリラックスさせることが必要です。
しかし、このような方に「力を抜いてください」といっても「力の抜き方がわかりません」「もう抜いています」といわれることがあります。
つまり、力の抜き方がわかっていない(下手)なのです。
このような方は、力を抜く意識よりも「手足が重くなるイメージ」を使った方が、うまく力を抜ける場合があります。
詳しく説明します。
1章:手足が重くなるイメージとは
手足が重くなるイメージとは言葉通りなのですが、手が重くなる感じ、足が重くなる感じを意識し続けることです(自律訓練法と同じなのだと思います)。
別の意識の仕方としては、
- 手先、足先を感じ続ける
- 手足の皮膚でまとわりつく空気を感じ続ける
- 手足が落っこちるイメージ
- 手足に血が集まるイメージ
- 手足が熱くなるイメージ
といったものでも同じ効果があります。
2章:体幹を意識すると緊張しやすい?
力を抜く方法として、力んでいる部分そのものを意識する方法もあります。
例えば、肩の力を抜くために肩を脱力する意識をする、といった方法です。
しかし、力を抜くのが下手な人や、そもそも体幹が緊張していることが自覚できていない人の場合、その部分に改めて意識を集中することで、かえって力みを強くしてしまう場合もあります。
そのため、力を抜きたい体幹部に意識を集めるのではなく、そこから遠い手足を意識するのがこの方法です。
体幹が緊張している人が、この意識をうまく使いこなせると、
- 呼吸が楽になる
- 疲れにくくなる
- 肩こりがなくなる
- 緊張しにくくなる
- 汗が減る
といった効果があると感じています。
私自身、この方法で体の状態がよくなりました。
とはいえ、このような意識の仕方は、慣れていないとすぐに忘れてしまいます。
そのため、まずは時間を決めて、その時間の間は意識し続けるというトレーニングをしてみましょう。たとえば、最寄り駅から自宅まで歩く間、意識続けるなど。
身につけば一生モノの技になりますので、やってみてください。
■剣術師範、整体師(身体均整師)、ライター。セルフケア・トレーニングのオンライン教室運営中。
■池袋周辺で施術・トレーニングを行います。【旧:ふかや均整院】
■現代人の脳・感覚の使い方の偏りや身体性の喪失を回復するために【suisui】という独自のプログラムをオンライン教室中心に運営しています。