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正しい座り方が疲れるのはなぜ?今すぐできる5つの対処法を徹底解説

2022年5月8日

正しい座り方で疲れる理由と対策

「正しい座り方をしてるはずなのに疲れる、、」という場合、座り方が間違っている、筋力不足、もしくは身体が歪んでいる可能性があります。

そのため、この記事で解説する方法を実践することで、もっと楽に、疲れずに座れるようになるはずです。

この記事では、

  • 正しい座り方で疲れる原因
  • 正しい座り方で疲れないための方法
  • 疲れないようにするためのトレーニング

などについて詳しく解説します。

興味のあるところから読んでみてください。

1章:正しい座り方で疲れる原因

「正しい座り方をしているつもりなのに、疲れてしまう」という場合は、下記のような原因が考えられます。

①座り方が間違っている

②筋力不足

③身体が歪んでいる

それぞれ簡単に説明していきます。

1-1:座り方が間違っている

そもそも、座り方が間違っていれば、長時間座っていると疲れてしまいます。

正しい座り方のポイントを簡単にまとめると下記のようになります。

①背骨が自然なS字を描いていること

②お尻の真上に頭があり、前後左右の偏りがないこと

③お腹の力で体を支えていること

④力みなく、リラックスしていられること

これらのポイントを押さえて座ることができていれば、長時間座っていても疲れすぎることはありません。

座り方から見直したいという場合は、2章、3章をお読みください。

また、下記の記事でも説明しています。

参考【疲れないための正しい座り方とは】4つのポイントを徹底解説

続きを見る

ただし、正しい座り方ができていても、これから説明する理由から疲れてしまう場合もあります。

1-2:筋力不足

そもそも、いくら正しい座り方をしていても、筋力が不足していたら疲れやすいです。

正しい座り方ができていれば、最小限の筋力しか使いません。しかしそれでも、姿勢を維持するために最低限の筋力は必要になるのです。

とはいえ、座るために必要な筋力はそれほど強力なものではありません。一般的な運動、たとえばヨガやピラティス、体幹トレーニングなどで身につくものです。

また、私もトレーニングに取り入れているアニマルフローもおすすめです。

アニマルフローをトレーニングするメリットは身体の使い方を高めること

1日5分~くらいでも効果は出ますので、ぜひやってみてください。

1-3:身体が歪んでいる

正しい座り方をしているつもりなのに疲れる、という場合は身体に歪みがある可能性もあります。

どのような人も、普通に仕事をしたり日常生活をしたりしているうちに、自然に「動きの癖」を身に付けてしまいます。

この動き方の癖がリセットされないまま蓄積されていくと、身体の歪みとなります。歪みがあると、生活の中で常にある部分に負荷がかかり続けたりするため、「疲れ」「さまざまな不調」「慢性痛」などの原因になってしまうのです。

誰にでも歪みはありますので、そのすべてを完璧に改善する必要はありません。

しかし、より健康的に過ごすためには、できるだけ歪みを解消していくことも大事です。

ここまで、正しい座り方をしているのに疲れる、という場合の原因を簡単に説明しました。次に、正しい座り方で疲れないための方法について説明します。

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2章:正しい座り方で疲れないための方法

正しい座り方をして疲れないためには、下記のポイントを押さえて座る習慣を身に付けることをおすすめします。

  • 座り方を改善する
  • 必要な筋肉をつける
  • グッズを活用する
  • 歪みを改善する
  • 運動して血行をよくする

順番に説明しますので、興味のあるものから読んでみてください。

2-1:座り方を改善する

前述のように、自分では「正しい座り方をしている」というつもりでも、実際には姿勢に問題がある場合もあります。

そのため、今一度自分の座り方を、よりよいものに改善することも大事です。

3章で詳しく解説していますので、2章ではそれ以外の方法を説明します。

2-2:必要な筋肉をつける

正しい座り方で疲れてしまうという場合、姿勢を維持する筋力が不足している可能性もあります。

正しい座り方をするとしても、ある程度は筋肉を使います。そのため、正しい座り方では「正しく疲れる」と言った方がいいかもしれません。

正しく疲れるとは、

  • 全身がまんべんなく疲れる
  • お腹の奥の筋肉が疲れる
  • こりとして残らない

というような疲れ方です(逆に「腰ばかり疲れる」「首や肩がこる」といった場合は、間違った座り方をしているということです)。

そのため、最初は疲れても、少しずつ頑張って姿勢を崩さないようにすることで、ある程度の筋力がついて改善されていきます。

正しい姿勢で疲れなくなるためのトレーニングについては、3章で紹介します。

2-3:グッズを活用する

正しい座り方で疲れないようになるためには、下記のようなグッズを活用することもおすすめします。

①骨盤矯正用のイス

普通のイスでは疲れてしまう場合は、骨盤矯正用のイスを購入してイスの上に置いて使うことをおすすめします。

下記のようなものですので、多くの方が目にしたことがあると思います。驚くほど正しい姿勢が楽になりますので、おすすめします。

➁バランスボールをイスとして使う

バランスボールに座ると、自然と疲れにくい姿勢になります。そのため、トレーニング時などだけでなく日常的に利用することをおすすめします。

③ストレッチポールで背中をほぐす

在宅ワークで疲れたら、ストレッチポールで背中をほぐすことをおすすめします。具体的な方法はYouTubeなどにも多く紹介されています。

④マッサージ機を活用する

座った姿勢でひどく疲れる場合は、まずはマッサージ機などに頼ることもおすすめします。

上記のような振動機能付きのポールは私の自宅にもありますが、ひどい疲れには効果的です。

2-4:歪みを改善する

1章で説明したように、人は誰でも動きの癖があり、その癖によって身体の歪みが生じてしまいます。

たとえば、背骨の骨は1つ1つ別々に動くことができるため、どこかの骨が微妙に回旋していたり、ずれていたりすることがあります。このような歪みがあると、座っているときも、どこかに余計な負担をかけてしまい、それが「疲れ」「痛み」「不調」などに繋がります。

そのため、出来る限り歪みを解消していくことが大事です。

身体の歪みについて、詳しくは以下の記事で説明しています。

体がゆがむ原因
参考【体が歪むのはなぜ?】生活全般にある原因と具体的な4つの対処法

続きを見る

2-5:運動して血行をよくする

誰でも、同じ姿勢を続けていると、その部位の血行が悪くなり老廃物が溜まってしまいます。

それがこりや疲れの原因になっている場合もあるのです。

そのような場合は、まず長時間同じ姿勢を続けずに、こまめに動くようにすることが大事です。

しかし、どうしても仕事などで座り続けなければならない場合もあると思いますので、そのような場合は運動する時間を作り、全身の血行をよくすることが大事です。

世の中にはさまざまなエクササイズ、トレーニング法、体操などがありますが、ただのジョギングや、好きなスポーツをするだけでも、血行の改善には十分役立ちます。

続けられるように、まずは気が向く運動から習慣化することをおすすめします。

習慣を継続するには「小さな行動」より「小さな問い」を作ることが大事

3章:正しい座り方が疲れる場合におすすめのトレーニング

正しい座り方が疲れるという場合は、これから説明するトレーニングを行うこともおすすめします。

ぜひ読んで実践してみてください。

3-1:背骨を伸ばす感覚を身に付ける

まずは、背骨を伸ばす感覚を身に付けることが大事です。

人の背骨は、自然なS字のカーブが描けていると無駄な力を使わずに姿勢を維持できます。これを生理的湾曲と言います。

しかし、多くの人は成長するほど姿勢が崩れ、

  • 反り腰
  • 猫背
  • ストレートネック(首が前に落ちる)
  • 顎が上がる
  • 胸を張りすぎる

など、自然なS字のカーブを歪めた形を身に付けてしまっています。

そこで、背骨の自然なS字を取り戻すトレーニングが重要なのです。

詳しくは下記の通りです。

■背骨を伸ばすトレーニング

疲れないためには、背骨をまっすぐに伸ばす感覚とその筋力を養うことが大事です。

背骨を伸ばすという感覚は、具体的には以下のようないくつかの動き、意識ができるようになることで生まれるものです。

①うなじを真上に伸ばす

まず、うなじを真上に伸ばす意識をしてみましょう。

背骨にはもちろん頸骨(首の骨)が含まれますが、背骨が伸びる意識を持つためには、頭を真上に伸ばすよりも、うなじを伸ばす意識の方が意識しやすくなると思います。

背骨の区分

うなじを伸ばす、真上に数センチ上げるような意識を持つことで、首から下の背骨に少し張りが出るような感じが出ると良いです。

背骨を伸ばすためにうなじを伸ばす

ただし、真上のつもりでも前後にずれてしまう場合がありますので、鏡などで見ながら慎重に行ってください。

➁しっぽを真下に伸ばす

次に、しっぽを真下に伸ばしてみましょう。

もちろん人間には通常、しっぽは生えていません。しかし、背骨の末端には尾骨があります。ここからしっぽが生えている意識をもって、それを真下に伸ばしてみます。

もちろん、ただ背骨の末端を真下に伸ばすだけの意識でも大丈夫です。

うなじを伸ばす意識と同時に、しっぽを伸ばす意識をすることで、背骨を上下に引っ張ることができます。

これが背骨を伸ばすという感覚です。

ただし、注意点がいくつかありますので、これから説明します。

③腰を反りすぎない

まず大事なのが、腰(腰椎)を反りすぎないということです。

背骨を伸ばすためには腰を反らないこと

ここでの腰とは背中の下部、お尻の上から背中の真ん中あたりまでの背骨のことです。

いわゆる「いい姿勢」をしようとすると、腰を反ってしまうことがあります。猫背にならないように意識しすぎて、腰を反る癖がついている方が少なくありません。

しかし、腰を反ると背中側のアウターマッスルを緊張させて姿勢を支えることになるため、長く続けると背中が疲れたり、こったりしてしまいます。

そのため、大事なのはあくまで背骨を伸ばして自然なS字を描けるようにすることです。

腰を反る意識がある人は、あえて少し丸める意識を持ってみましょう。

鏡で見て、背骨が真っすぐ平らになるくらいで大丈夫です。

この形を維持しようとすると、お腹側の筋肉を使わざるを得なくなります。そこで、少しずつお腹の奥を使えるように工夫してみてください。

④胸を張らない

背骨を伸ばす意識を持とうとすると、胸を張ってしまう方も少なくありません。

胸を張るというのは「胸椎(胸の部分の背骨)を反る」「肩甲骨を背中側に寄せる」という大きく2つの要素が組み合わさったものですが、このどちらも、正しい姿勢のためには逆効果です。

背骨を伸ばすためには胸を張らないこと

そもそも、背骨は自然なS字を描くものですが、胸(胸椎)の部分はやや丸まるのが自然な形です。そのため、この部分が反ってしまっているということは、背中側に余計な緊張があり、肩こり、首こりにも繋がりやすいのです。

胸が沿っているかどうかをチェックするポイントは、胸骨の角度です。

胸骨とは胸の真ん中にある骨ですが、この胸骨の下の方が前に出てしまっている場合、胸椎を反ってしまっている可能性があります。

その場合は、お腹に少し力を入れて胸骨を垂直の角度にするようにしてみましょう。

お腹に力を入れると、身体の前と後ろの筋肉のバランスが取れてフラットになります。そして、胸の反りがなくなり、背骨を上下に正しく伸ばすことができます。

背骨を伸ばす重要さや、具体的なポイントについては下記の記事でも詳しく説明しています。

参考背骨を伸ばして正しい姿勢をつくるメリットと5つのトレーニング法

続きを見る

3-2:座骨で座る意識

正しい姿勢で疲れないためには、座骨に体重を乗せて座る意識を養うことも大事です。

座骨とは、硬い椅子に座った時に、椅子にゴリゴリとあたる2つの骨のことです。股関節の裏当たりに感じると思います。

坐骨は左右2つあるため、左右のどちらか一方に体重が乗るようなことにならないようにすることが大事です。また、そもそも骨盤が立っていなければ坐骨がイスに接する感覚も曖昧になるため、しっかり骨盤を立てた状態をキープすることも大事です。

正しく座るために座骨を意識する

この2つの骨が、座る時に体重を支えてくれるのですが、この2つの骨で支える感覚が弱いと、他の部分に力みが生まれ、余計な緊張から疲れやすくなります。

そのため、浅めに座って座骨を感じやすくすることが大事です。

さらに言えば、座骨に体重を感じるように座るだけでなく、お尻の真上に頭が来て、上半身の重みを綺麗に座骨に乗せられるようにすることが大事です。

よく意識してみてください。

正しい座り方とは尻の真上に頭があること

3-3:お腹の力で身体を支える

疲れないように正しい座り方をするポイントとして、お腹の力で身体を支えることも大事です。

「正しい姿勢で座ろう」とすると、多くの人は腰を反らし、胸を張るような形を作ってしまいます。しかし、これでは腰、背中の緊張が強く疲れやすいのです。

そのため、腰の反りを減らして、胸も張らずに真っすぐにするような意識を持つことが大事です。

この姿勢では、お腹の下の方、奥の方に力が入る感覚があると思います。その感覚で身体を支えられるようにしましょう。

まとめ

この記事では、正しい座り方をしているのに疲れる場合の対処法として、下記のものを紹介しました。

  • 座り方を改善する
  • 必要な筋肉をつける
  • グッズを活用する
  • 歪みを改善する
  • 運動して血行をよくする
ふかや
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