フリーランスの働き方

フリーランスの生活が単調になっていく問題の悪影響と8つの対処法

フリーランスの単調な生活の問題点

「フリーランスとして働きだしてから生活が単調」
「忙しくて新しいことに挑戦できない」

という方は少なくないのではないでしょうか?私も独立して働きだして5年目、副業時代から含めれば8年目ですが、やはりよく感じるのが生活が単調になってしまうという問題です。

単調な生活が別に嫌ではない、ストレスを感じないという方もいるでしょう。

私もどちらかといえばそういうタイプです。

しかし単調な生活では、長い目で見るといろいろな悪い影響もありそうだと感じました。フリーランスにとっての単調な生活の問題点と対処法について考えてきたことを書きました。

1章:フリーランスの生活は単調になりがち

フリーランスだと、仕事は自分の能力や労働時間に規定されます。効率よく安定して収入を得ていくことを考えると、仕事の幅は限定せざるをえません。

そのため、できるだけ短い時間内に早く仕事終わらせようと考えると、どうしても特定の内容や取引先の仕事しか受けないような形になってしまいます。

その結果、毎日同じようなことをやり続ける生活におさまってしまうというのが私がこれまでに感じたことです。

会社員でも単調さはあるでしょうが、それでも一人で働くフリーランスよりもイレギュラーがあると思います。

もちろん、高い専門性があり短時間で高額の報酬を稼げるフリーランスであれば、時間にも余裕を作りやすく新しい挑戦もしやすいでしょう。しかしそうではない多くのフリーランスは、単調な下請け仕事ばかりになってしまう傾向があるのではないかと思います。

このような生活は、短期的に見ると安定した生活を設計しやすいし、自分が余裕を持って取り組める仕事内容にしやすいため、楽でもあります。

しかし長い目で見ると、様々なデメリットが出てくると思うのです。

それがこれから紹介するデメリットです。

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2章:単調な生活のデメリット

私がフリーランスとして働いてきて感じた、単調な生活になってしまう場合のデメリットは以下のものです。

①人との新しい出会いがない

いつも同じ相手とだけしか仕事していなければ、フリーランスは新しい出会いが得られなくなってしまいます。

会社員生活をしていれば、良くも悪くも会社の内外の人との付き合いが必ず発生します。また、人の入れ替わりもあるため一定期間ごとに必ず新しい出会いがあるでしょう。

その新しい出会いから、新しい知識を得たり、経験が増えることも多いのだろうと思います(そのイレギュラーさがストレス源にもなるでしょうが)。

フリーランスは人との出会いを、自分でコントロールできるという面では、非常にストレスがなく良いのです。しかし、イレギュラーの出会いが少ないため、意識して出会いを作っていかなければ人間関係がどんどん狭まってしまいます。

人との出会いがなければ、

  • 新しい仕事が得られない
  • 新しい知識や経験を得るきっかけが減る
  • 付き合う人間のタイプが限定され、イレギュラーなコミニケーションに弱くなる

といったことが発生します。

私もあまり人付き合いが得意ではありませんが、だからこそフリーランスで人との出会いが限定されたままの生活を続けることは、意識して避けていくべきだと思っています。

②ルーティン的な仕事に慣れすぎて挑戦しなくなる

フリーランスとして、同じような仕事や同じような取引先としか仕事しない生活を続けていると、ルーティン的な仕事に慣れすぎて新しい挑戦をしなくなるというデメリットもあります。

会社員であれば、よくも悪くも周りからいろいろな仕事を振られたり、異動で全く別の職場環境に入ることになったりすることがあります。

一方フリーランスは、自分のできるスキルの範囲でしか仕事ができないため、意識して挑戦しなければ仕事の幅は全く広がりません。

そして自分が今のスキルの範囲で安全にできる、仕事しかやらないような生活を続けていると、次第に挑戦する気すらなくなっていきます。

しかし、挑戦しなければ新しい知識や経験が得られず、時代の変化にもついていけなくなるのではないでしょうか。

フリーランスとして自分の専門性を高めていくためにためにも、挑戦することは大事なのです。

③ストレス耐性が弱くなる

フリーランスとして単調な生活をしていると、ストレス耐性が弱くなってしまうというのが私の実感です。

フリーランスだと、

  • 仕事の内容や量
  • 人間関係
  • 働く場所や時間帯
  • ライフスタイル

などを自由にコントロールできます。

それがフリーランスの1番の魅力だと思いますが、一方であまりにも同じ仕事、同じ人間関係、同じ環境での仕事、同じような生活習慣をつけてしまうと、それ以外の環境や人間関係に耐性がなくなってしまうように思います。

ストレス耐性がなくなると、ちょっとしたイレギュラーに対して怒ったり、集中力を乱されたり、傷ついたりしてしまうことになります。

私自身ルーティン的な生活を作って維持していくことは好きなのですが、その影響でイレギュラーに弱くなってるように思います。

例えば、今突然会社員になれといわれれば、非常に大きなストレスを感じることでしょう。

単調すぎる生活は自分を弱くしてしまうものなのです。

④仕事の幅を狭めてしまう

単調な生活をしていると、仕事の幅を狭くしてしまうというデメリットもあります。

普段と同じ内容の仕事しかしていなかったり、普段と同じ取引先としか仕事をしていないと、

  • 特定の業界の仕事の経験しか蓄積されない
  • 新しい人間関係ができない
  • 同じようなタイプの仕事ばかりで新しい知見が得られない
  • 勉強やチャレンジをおろそかにする

といったことになってしまいます。

私の経験上も、忙しさを理由に単調な生活を続けてしまい、人間関係や仕事の内容に変化がなくなってしまうことがありました。

長期的に見るとこのように仕事の幅が狭くなると、

  • 取引先が限定され仕事を失ったときのダメージが大きい
  • 経験の幅が狭く仕事の幅を広げにくい
  • スキルアップできない

など仕事に悪影響もあります。

⑤新しいことをやることが怖くなる

フリーランスとして単調な生活を続けていると、新しいことに挑戦することが怖くなってしまうというデメリットもあります。

人間は、できるだけ不安になることや嫌なこと、苦手なことをさけて安全圏で生きようとする傾向があるようです。

これをコンフォートゾーンというらしいですが、この安全圏の中でばかり生活していると。これまで経験したことがない新しいことをやるのが、不安や苦手意識でいっぱいになってしまうのです。

実際、一度経験してしまえば大したことなくても、心理的な抵抗から「わざわざやらなくてもいいか」と考えてしまうものです。

そのような決断を繰り返すうちにどんどん新しいことに挑戦しなくなってしまいます。

新しいことに挑戦しないデメリットはここまでも触れた通りです。

フリーランスにとって自分がすでに持っている業務をしっかりとこなすことは必須ですが、そこばかりにこだわって変化のない生活に落ち着いてしまうことは長い目で見て問題があると思うのです。

3章:単調な生活では本能が刺激されない

単調な生活で出てくるさまざまなデメリットを紹介しましたが、私が思う最大のデメリットは、自分の本能が刺激されないということではないかと思います。

毎日同じようなことをして生活し、自分のできる範囲内の仕事しか取っていなければ
「新しいことをして戸惑う」
「能力以上のことを求められて必死になる」
「初めての問題と出会って困惑する」
「判断に迷う場面とぶつかって悩む」
「まったくの道の情報や経験と出会って感動する」
というようなことが少なくなっていくと私は感じています。

このような生活に慣れてしまうと、毎日を安全家の中で過ごしているような、自分の頭を80%位の稼働だけで毎日をこなしているような気になって行きます。

そして次第に新しいことをやろうとか、未知の分野に挑戦しようという気持ちすら萎えてしまうのです。

それどころか、新しいことを回避して安全なことだけをやっていこう、無駄なことは避けてコスパの高い決断をしよう、怖いことやはじめてのここからは逃げようというような精神になっていくように思います。

「それでも安定して生活できれば良いのではないか」と思われるかもしれませんが、会社員と違ってフリーランスは自分で仕事をとっていかなければいけません。

日常業務だけをこなしていてはいつから仕事は絶えてしまうでしょう。

フリーランスにとって現状維持は衰退であり、日々少しでも向上していなければ一生安泰ではいられません。

そのため、自分が怖いことや避けたいこと、未知のことにもチャレンジして、本能を刺激していくようなスタイルを身に付けることが大事ではないかと思うのです。

4章:フリーランスが生活を単調にしないための心がけ

フリーランスが生活を単調にしないためには、下記のようなことを行うと良いのではないかと考えています。

①毎日何か新しいことを1つやる

毎日どんなに小さなことでも1つ、新しいことをやってみるというのは、気軽にできる挑戦です。

私が最近行ったことでいえば、

  • コンビニでメルカリを使って本を発送する
  • 自転車移動を習慣にする
  • スマホでの音声入力での文章入力を試す
  • レジャーシートを持って1人で公園に行って休憩する
  • Google Appsスクリプトを使って音声入力の誤字を修正する
  • 筋膜リリースボールを使って筋膜リリースする
  • 使いすぎている体の部位を温熱シートであっためる
  • 言ってみたかった古本屋に行ってみる

などがあります。

1つ1つは本当に小さなことですが、意識的に毎日新しいことを行うことが新しい刺激になっているように感じています。この小さな心がけで、単調な生活を破って自分を行動的にする力が生まれます。

この毎日1つ新しいことをやるというルールは、

  • やってみようと思っていたことを1つ1つ潰せる
  • 行動のハードルを下げられる
  • 試して良かったことは習慣にしていける

といった多くのメリットがあります。

必要なのは少しの時間程度ですから、気軽に導入することをおすすめします。

ふかや
このアイディアは私のオリジナルではなく、下記の著作を参考にしています。シンプルですがいい習慣だと思いますのでぜひ読んでみてください。

②仕事の一部でも120%の成果を出せるようにがんばる

フリーランスは、単調な生活をしていると仕事も「ある程度の成果が出せればオーケー」と考えるようになってしまうのではないでしょうか。

私も実際、たくさんの仕事を抱えていると、1つ1つの仕事はまぁこのくらいあれば大丈夫かと100点以上は目指さないような姿勢で行ってしまっていることに気づいたことがありました。

もちろんそのレベルの仕事で成果として認められるのであれば無理にm手間や時間をかけて質を向上させる必要はないかもしれません。

しかし自分のための1つのチャレンジとして「一部の仕事に全力を注いで120%を発揮できるようにやってみる」というのは選択肢としてアリだと思います。自分への刺激になりますし、仕事を通して力を向上させることができます。一種のトレーニングとして、必要なことではないでしょうか。

③気になったことはどんどん試してみる

単調な生活を破るために、ちょっと気になったようなことは全てどんどんやってみるというのもルールにしてしまうといいと思います。

私が今すぐに思いつくもので言えば、

  • 会ってみたい人に会いに行く
  • 動画制作をやってみる
  • 新しいスポーツや習いごとやってみる(今やりたいのは武道系、ボディワーク系、書道、日本画など)
  • 仕事道具を買い換える
  • 使ってみたかった仕事用のアプリケーション・ソフトを試してみる

などです。

仕事で忙しいと、気になってもやってみるのは後回しにして、次第には忘れてしまうことも多いです。

気になったことをやらないと新しい風が舞い込みません。

やってみて仮に失敗だったなと思っても、それはそれで気になることが1つなくなったという前進です。

どんどん試してみることが姿勢として身に付くと、行動力も向上すると思います。

④恐怖心を感じることをやる

あえて恐怖心を感じることをやってみるというのも、単調な生活を破るのに良いと思います。

具体的には、

  • やってみたいが怖いから物怖じしていたことに挑戦する
  • 1人で行きにくい場所にも行ってみる
  • 自分の体力や精神力を限界まで使わなければならないようなことをやってみる(登山やマラソンなど)
  • ギリギリできるかできないかくらいのスキルが要求されるような仕事を受けてみる
  • 武道や格闘技をやる

などです。

3章でも書いたように、やはり人間は本能的な部分を刺激されないと、どんどん内に閉じこもってしまう動物ではないかと思っています。

そのため、あえて恐怖心を感じるようなことをやって、自分の本能を刺激することがたまには必要ではないでしょうか。

ある本では、現代人はストレス過多であると言われるが、実際には死を感じるようなストレスを日常生活で感じないために、ちょっとしたことがストレスになるように弱くなってしまったのではないかと書かれていました。この主張が正しいか分かりませんが、死を意識するような経験が自分の精神を強くするというのは、私の武道の経験上も理解できます。

みんな武道をやればいいとまではいいませんが、やはり本能を刺激するようなストレスをあえて自分にかけてみるというのは、必要なことではないかと思います。

⑤苦手なことをやる

苦手意識を感じていて、これまでやってこなかったことにチャレンジするのも大事だと思います。

私が今考えていることで言えば、

  • 体を鍛える
  • 苦手意識はあるが仕事上有用なものの勉強
  • 人前で話す
  • 長期計画を守る
  • 仕事を多角化するための諸々の作業

などです。

近年では「苦手なことからは逃げてしまえばいい」「得意なことを伸ばした方がいい」という風潮があり、私も基本的にはそういう方針で生きた方が働きやすいだろうとは思います。

しかし、社会で生きていく上での基本的なことから「苦手」を理由に逃げてばかりだと、自分の仕事の選択肢を大きく狭めてしまいます。それで生きていける突出した才能があればいいですが、そうでない一般レベルの人間にとっては、安易に「苦手」から逃げてしまうのはリスキーです。

そのため、これまでの人生で苦手意識を持ってきたことにもあえて挑戦して、克服できるように努力していくことも大事です。苦手への挑戦が成功すれば、今の単調な生活を脱して仕事の幅を広げられる可能性があります。

もちろん、得意な仕事を犠牲にしてまで、「苦手」克服に固執する必要はありませんが、たまには挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。

⑥自分が安全圏に閉じこもっていないか常にチェックする

フリーランスは、自分が働き手であると同時に、自分のマネージャーにもならなければなりません。そのため、自分の働き方、生き方がこれでいいのかどうか定期的にチェックする習慣を持たなければなりません。

その上で「自分が安全圏に閉じこもっていないか」を定期的にチェックすることが大事だと思います。

忙しいとついつい目の前の仕事だけでいっぱいになり、中長期的に見て「これでいいのか」考える余裕がなくなります。必死に目の前の仕事をこなした結果成功すればいいですが、私の場合は「このままこの方向で頑張るだけでいいのかな?」と疑問を持つことも少なくありませんでした。

目の前にあるいつも通りの仕事ばかりに意識を支配されると、結局単調な生活におさまってしまう場合もあります。

そのため、自分が安全圏に閉じこもっていないかチェックし、必要があれば新たな挑戦をする、新たな習慣を取り入れるということが大事だと思うのです。

⑦体を鍛える

日常的に体を鍛えていると、行動する力、限界を超えて頑張る力が身につきます。そのため、単調な生活を打ち破り新しいことに挑戦していく上での、ベースになると思います。

特に私の場合、PCだけあればほとんど完結する仕事であり、運動習慣がなければずっと座り続け、同じ体勢を取り続けてしまいます。これは身体の健康に悪いだけでなく、精神的にも悪影響がありそうです。

  • 日光を浴びないため、セロトニンが減少し元気がなくなる
  • 血行が悪くなる
  • 太りやすい
  • 疲れやすい

など。座り仕事を続けていれば、たとえ仕事自体にはストレスがそれほどなくても、いずれ心を病んでしまうのではないかとも思います。

疲れていたり、元気がなければ、行動する力も生まれません。単調な生活を打ち破るためにも、まずは前提となる体力をつけることをおすすめします。

⑧感覚を鍛える

感覚器官を意識して使う、鍛えるというのも新たな刺激になり、単調な生活を打ち破るきっかけになると感じています。

具体的には、

  • 視覚:芸術作品をみる、ものをよく観察する
  • 聴覚:普段聴かない音楽を聴く、物音を聞き分ける
  • 嗅覚:アロマオイル、お香などを部屋で使ってみる、嗅ぎ比べしてみる
  • 味覚:料理、酒などを意識して味わってみる
  • 触覚:ベアフットシューズを履く、もしくは裸足で動いてみる、手芸をやる

などです。

人間の脳の機能の1つは「外界を反映して像を描くこと」であり、この像が人間の認識能力、つまり頭の働きのすべてです。しかし、現代の多くのホワイトワーカーはPCというデジタルな平面を見てばかりで、視覚の機能の一部しか使っていません。それゆえ、頭の働きも悪くなっていってしまうのです。

したがって、感覚器官を意識して使うことで、頭に描く像を豊かにする、刺激を与えるということが大事なのです。

実際、普段意識して使っていない感覚を使うと、気分転換になる経験は多くの人が感じているものだと思います。そのような習慣を意識的に取り入れることが、単調になりがちなフリーランスには特に必要だと思います。

ぜひ取り入れられそうなものから実践してみてください。

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