読書

『発達障害-生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』(SB新書)の要約・感想

2021年7月30日

『発達障害-生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』(SB新書)を読みました。

仕事で発達障害について調べることがあり、まとめて読んだ本のうちの1つです。発達障害の基本的な特徴が具体的に説明されているため、「自分や周りの人が発達障害かどうか知りたい」という場合にいい本です。

初心者が最初の1冊として読むのにおすすめします。

1章:『発達障害-生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』の要約

発達障害は、ASDとADHDの両方の特性を持っているケースも多い。それぞれの一部の特性だけを持っている場合、理解されにくい。

発達障害の特性が弱く見えても、自分を殺してコミュニケーションをとるなど、過剰に適応しようとしていることもある。

AS+ADH(ちょっとASD、ちょっとADHDという人)は、こだわりと不注意のせめぎあいで、こだわったり別のことが気になったりする。

1-1:発達障害について

発達障害は、あるかないかではなく強弱の問題である。そして、強弱のバランスや暮らし方、周りからの理解によって支障が出ないこともある。

ASの特徴。

(1)感情の共有が苦手

(2)ひとりが好き

(3)特定のものへの強い興味

(4)パターンにこだわる

など

ASの特徴は、こだわりと対人関係をてんびんにかけ、こだわりを取るというもの。そのため対人関係の困難が多い。対人関係は目的とならない。人と繋がることより、趣味の中身そのものへの興味を優先する。興味のない話題には乗ろうとしない。

ADHの特徴

(1)忘れ物の回数や、重要なものを忘れるなどうっかりを超えている

(2)ASもあるとミスを気にしすぎる

(3)気になることを知ろうと行動し、元の場に戻ってこない

ASもADHも定型発達の人との明確な線引きはできない。

発達障害の特性

(1)臨機応変な対人関係が苦手(AS)

(2)こだわりが強い。自分の関心を最優先したい。(AS)

(3)不注意(ADH)

(4)多動性、衝動性(ADH)。段取りが悪い。

(5)読むのが苦手(LD)

(6)書くのが苦手(LD)

(7)計算が苦手(LD)

(8)運動が苦手(DCD)

(9)手作業が苦手(DCD)

(10)チック

(11)知的な遅れ

発達障害がある人は、自信がない、悲観的、緊張感が強い、不安が強いということもある。

1-2:発達障害の暮らし方

(1)特性に合った生活をする

特性に合わせて生活環境を変えることが重要。苦手なことを補完する手段を考えること。

「大人になるまで発達の特性について相談する機会のなかった人の場合、環境よりも自分の希望を優先しがちです。」

自分の希望より、特性にあうことを優先した方が良い。

(2)やりたいことを中心にする

やりたいことを生活に中心にすること。必要なこと以外は、やりたくないことを捨てること。

そうして無理のない生活にすることができる。

そもそも、発達障害の特性を持つ人は「やるべき」が多くなりがち。

ASはやりたいことを大事にする。やりたいことの最低ラインがある。やるべきことが限界ラインを超え、やりたいことが一定以下になると辛い。「やるべき」の分のストレスのため、より多くの「やりたい」がいる。

「やるべき」を優先して我慢しても、どこかで燃え尽きる。急にやめてしまう、苦手と感じながら適応しようと努力し、無理する(過剰適応)。

1-3:環境調整のために

得意な部分を生活に応用すること、苦手な部分を受け止めること。

  • (1)空気が読めなくても気にしない。人に合わせない
  • (2)こだわりの強さは努力できる長所。ルールが変わるときは、相談できる相談役を身近につくっておく。
  • (3)周囲に不注意であることを伝えておく。

一般的な生活は難しくても、自分のスタイルでは不便はない。

2章:『発達障害-生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』の感想

この本は、発達障害の当事者の方や、身近に当事者がいる方が、よりよく暮らす方法を知る上で役立つと思いました。発達障害の人にはどういう特徴があるのか?その特徴を知った上でどう生きるべきか?が分かる内容です。

一言で言えば「自分がやりたいことより、自分が向いていることをとことんやろう」ということに尽きると思います。

こういう本を読むと、何かを強く追及するような人は、発達障害の傾向がある場合が多いのではないかと思います。実際、天才には発達障害傾向がある人も多かったようです。

いい内容でしたので、ぜひ読んでみてください。

-読書

© 2021 フカメモ