心を鍛える

メンタルを鍛えるには?武道で学んだメンタルの法則と4つの鍛え方

2019年2月10日

メンタルを鍛える方法

あなたは、

「メンタルを鍛えたい」

「どんなことにも動じないようになりたい」

「緊張しないようになりたい」

「心に余裕を持ちたい」

などの悩みをお持ちではありませんか?

私ももともと、全然メンタルが強い方ではありませんでしたが、空手や剣術の修業を通じて少しずつメンタルが鍛えられ、人から「全然動じなそう」と言われるようになりました。

最近はコーチングを学びたくさんの人にセッションさせて頂いているのですが、その中でも自信を付けたい、メンタルを鍛えたいという悩みをお持ちの方が多いようです。

そこでこの記事では、まずはメンタルが弱い人の特徴について、そしてメンタルを鍛える方法、について詳しく解説します。さらに、武道におけるメンタルを鍛える法則とそれを様々な領域に応用するアイディアも紹介します。

興味のあるところから順番に読んでみてください。

メンタルが弱い人の特徴

私の経験上、メンタルが弱い人には以下のような特徴があるように思います。

  • 人目を気にしすぎる
  • 一つのことを追求しない
  • 成功体験がない
  • 自己肯定感が低い

上記のものに当てはまることが多いほど、メンタルが弱い人だと思われます。そこで、これから上記のメンタルが弱い人の特徴について詳しく解説します。

メンタルを鍛える方法が先に知りたい場合は、2章からお読みください。

人目を気にしすぎる

過去の私もそうでしたが、人目を気にしすぎる人はメンタルが弱い傾向があるように思います。

なぜなら、人の反応を過剰に気にしてしまうため、ちょっとした反感を受けるだけでメンタルにダメージを受けてしまい、それがトラウマになってさらにメンタルが弱くなり、、という悪循環ができてしまうからです。

人目を気にしすぎてしまう人は、子供時代に家庭が安全基地にならなかったり、学校になじめず健全な人間関係を築けなかった人が多いように思います。私もそうでした。

健全な人間関係を作れなかったという過去は変えられませんが、これからの思考や行動を変えて、人目を気にしないでも生きていけるようになり、メンタルを強くしていくこともできるはずです。

メンタルの鍛え方については、2章で解説しています。

成功体験がない

メンタルが弱い人は、成功体験がない、もしくは少ないという場合があるように思います。

私が仕事を通じて会った人の中にも、とても優秀なのにイマイチ自信を持てず、実力があるのにメンタルが弱いという人がいました。

その人は、いろいろな活動をしているのに、自分に厳しいために活動の結果を成功体験だと思っておらず、その結果メンタルが弱く、いつも堂々とできない、自信を持って行動できないという悩みをお持ちでした。

このように、成功体験がない、もしくは自分の成功を成功体験だと認識していないという人は、メンタルが弱い傾向があるようです。

この場合対策としては、

  • 自分の過去の行動を見直し「できたこと、成功したこと」をしっかり認識し、成功体験だと感じる
  • 小さな目標を立て、達成し、小さな成功体験を積み上げていく

といったアプローチをすることで、メンタルが鍛えられていくことができます。

この記事に書いたことをヒントに、実際に行動してみてください。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低い人は、メンタルも弱いと思います。

なぜなら、自己肯定感が低いということは自分で自分のことを認められていないということなので、失敗したときも自分で自分のことを責めてしまうからです。

失敗し、人から責められ、自分でも自分のことを責めてしまうので、どこにも心が安まる所がありません。失敗するとメンタルへのダメージも大きいため、行動することのハードルは上がり、行動時には緊張状態になってしまいます。

必要以上に緊張すれば通常のパフォーマンスができず、結果的に失敗することも増えてしまうのです。

このようなことを繰り返せば、メンタルはもっと弱くなっていってしまうでしょう。

このような人の場合、まずは自己肯定感を上げることからはじめた方が良いかもしれません。自己肯定感を上げて、自分を自分で大事にできるようになる方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

一つのことを追求しない

私の経験上、メンタルが弱い人の多くは一つのことを追求していないように感じます。

一つのことを追求すると、

  • 成功体験を作ることができる
  • 自分の評価軸が作られ、人目が気にならなくなる
  • 一つのことで場数を踏める

などの結果、メンタルが鍛えられるからです。

私も、もともとメンタルが強い方ではありませんでしたが、ずっと武道を追求しているので、その中でメンタルが鍛えられ自信が付きました。

逆にいろいろなことに手を出して一つのことを追求していないという人は、一つのことで自信を積み重ねる機会が少なく、メンタルが強くならない可能性があります。

[chat face="aikon.png" name="ふかや" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]あなたは、メンタルが弱い人の特徴に当てはまりましたか?これから、メンタルを鍛える具体的な方法を紹介するので参考にしてみてください。[/chat]

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メンタルを鍛える4つの方法

私の経験上、メンタルを鍛えたいからと言って「なぜ自分はメンタルが弱いんだろう」と「Why」の方向に気持ちが向くと、前向きな努力がしにくいです。

原因の究明も必要なことではありますが、それよりも「どうしたらメンタルが強くなるんだろう」という「How」を考えて行動を始めた方が、前向きに努力し続けられると思います。

これから、私が実際に過去にやって効果があったメンタルを鍛える方法を紹介します。

  • 場数を踏む
  • 武道、格闘技をする
  • 身体を鍛える
  • 集中力を高める

それでは順番に解説します。

場数を踏む

一番汎用的なメンタルの鍛え方は、とにかく場数を踏むことですね。

武道の世界には「平常心→非常心→不動心」という、メンタルを鍛える法則があります。詳しくは3章で解説しますが、動揺するような状況の中でも動じないメンタルにするためには、心が「非常事態」と感じるような状況の中で、ひたすら場数を踏むことが大事になります。

武道の場合は、初心者は道場で相手と向き合って組太刀(互いに打ち合う稽古)をするだけでも、平常心が乱れ、緊張し、通常の動きができなくなります。

つまり、組太刀という稽古がすでに「非常事態」なのです。

しかし、何度も組太刀の稽古をするうちに、普通に打ち合うだけではまったく動じなくなります。そこで、組太刀の激しさを徐々に激しくして新しい「非常事態」を作りだし、その状況にもメンタルを慣れさせて、もう1段階上の強いメンタルを身につける。

このステップを繰り返すことで、メンタルを鍛えていきます。

つまり、稽古の中でたくさんの場数を踏むのです。

仕事やスポーツでも同じことだと思います。少しずつ非常事態と感じる状況にメンタルを慣れさ、慣れたら次のレベルを設定し、、ということを繰り返すのです。

最近は、平常心でいられる、変化しなくて良い「心地よい」状態のことを「コンフォートゾーン」と言って、そこから抜け出すことで成長できると言われることがありますが、これも同じ考え方だと思います。

コンフォートゾーンから少しだけ抜け出すような状況を設定し、そこに慣れ、新たにできたコンフォートゾーンからまた抜けだし、、ということを繰り返していくということです。

このように、徐々にレベルアップできるように場数を踏むことで、メンタルを無理なく鍛えていくことができるはずです。

武道、格闘技をする

我田引水的ですが、武道や格闘技をすると手っ取り早くメンタルを鍛えられるはずです。

なぜなら、武道や格闘技では直接的に自分にダメージを与えられるため、心身に「非常事態」を感じさせることができるからです。

また、武道や格闘技では心の状態がそのまま動きに出てしまうため、心の乱れが観察しやすいです。そのため、緊張状態にあるのかまだ余裕があるのか、自分でも他人からもチェックできるのです。

特に武道の世界では、他のスポーツよりもメンタルに関する指導が多い傾向にあると思いますので、メンタルを鍛えたいという人には本当におすすめです。

私が修業、指導している二天一流剣術では、3章でお伝えする武道のメンタルを鍛える方法にそって稽古することができます。興味のある方は以下のページをご覧ください。

https://fukafuka-web.com/tokyo-kawasaki-kenjutsu-dojo/

集中力を高める

メンタルを鍛えるためには、集中力を高めることも有効です。

なぜなら、緊張する状況で集中力が欠けると「どうしよう」「緊張する」「失敗しないようにしないと」などと様々な言葉を思い浮かべてしまうからです。

このような心の中の言葉のことを「セルフトーク」と言うそうです。

セルフトークは後ろ向きな言葉より前向きな言葉が出てきた方が良いですし、さらに言えばできる限りセルフトークは少ない方が良いです。

セルフトークが少ないほど雑念を排除して目の前のことへ集中できるということです。

セルフトークをコントロールして集中力を上げるためには、以下のことを行うことが必要です。

  1. まずは自分が緊張しているとき、どのようなセルフトークが頭の中にあるか認識する。
  2. セルフトークを認識できるようになったら、それを前向きなものに変更する
  3. 前向きなセルフトークを使えるようになったら、集中したい場面では、徐々にセルフトーク自体の量を減らしていく

セルフトークのコントロールについて、詳しくは以下の記事で解説してますので、ぜひご覧ください。

身体を鍛える(筋トレ)

単に身体を鍛えるだけでも、メンタルを鍛えることができると思います。

なぜなら、身体を鍛えるためには自分の精神的な限界を超えなければならないからです。「つらい」「きつい」「もうダメだ」という限界を超えて「もう1回」「あと1分」「あと1メートル」と限界を超えて自分を鍛えようとすることは、確実にメンタル(意思力)を鍛えることができます。

最近では、筋トレするとテストステロンというホルモンが出て、前向きになる、行動的になるということも知られてきましたよね。

ビジネスマンでも筋トレする人は増えていますし、全国的にトレーニングジムも増えています。メンタルを鍛えるためには一番身近にあり、続けやすいものだと思いますので、まずは手軽にはじめたいという人には身体を鍛えることをおすすめします。

[chat face="aikon.png" name="ふかや" align="left" border="none" bg="gray" style="maru"]メンタルを鍛える方法は参考になったでしょうか?最後に、私が武道で学んだメンタルを鍛える法則を紹介します。[/chat]

武道におけるメンタルを鍛える法則

武道の世界には、メンタルを鍛える法則があります。

武道で精神が鍛えられる理由

この法則は南郷継正先生という武道を理論化した先生が作ったもので、たくさんの武道指導の実践の中から導き出された法則です。

考え方はとてもシンプルなのですが、平常心ではいられない、緊張する状況でも「平常心(=普段通りの、緊張していない状態)」でいられるように訓練していくこと。これが鍛えられたメンタル(不動心)を作る方法なのです。

この法則を前提として、もう一つ大事なポイントがあります。

それは、身体の鍛練とメンタルの鍛練を相互浸透的に行うということです。当たり前のことだと思うかも知れませんが、頭の中で「思う」だけではメンタルは鍛えられません。

メンタルを鍛えるには、何らかの活動、行動が伴う必要があるのです。

武道の場合それは普段の稽古ですが、仕事や日常の場で行う場合も、あなたが緊張を感じる場での活動を通じて鍛えることが大事です。

この記事ではメンタルを鍛える方法をいくつか紹介しましたが、この武道におけるメンタルを鍛える法則を覚えておくと、あなたの状況に応じたメンタルの鍛え方を自分で考えて実践することができるはずです。

ぜひ工夫してみてください。

まとめ

いろいろなメンタルの鍛え方を紹介しましたが、私の場合は武道を通じてメンタルを鍛えることができたので、自分の好きなことを見付け、熱中しながらひたすら行動するのが一番自然なメンタルの鍛え方だと思います。

今メンタルが弱いと悩んでいる方も大丈夫です。

自分にとって無理のない努力を重ねていけば、必ずメンタルは鍛えられます。

以下の記事も参考になると思うので、ぜひ読んでみてください。

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