私は、一人暮らしをはじめてからずっとマルチディスプレイで作業してきました。
それは、仕事上広い画面があった方が作業しいやすいことが多かったからです。
Word、Excelを開きつつ、同時にブラウザで多数のタブを開きつつ作業を進める、ということは誰でもあると思いますが、いちいち画面を切り替えるより、全部を一目で見た方が効率が良いと思っていたからです。
しかし、最近になって「本当にそうか?」と思うようになりました。
画面が広いと集中力が落ちる
と言うのも、画面が広いとついつい関係ないファイルやWebサイトまで開いて、それらに目移りしながら作業することになっているな、と気づいたのです。
画面が机の上だとすると「あれも使うかも」「これも使うかも」といろいろな情報を集めて置いておいて、ごちゃごちゃした机の上で勉強しようとしているようなものです。
つまり、画面が広いために、必要な情報やものを取捨選択するという行動がゆるくなっていることに気づきました。
作業効率を上げるためにマルチディスプレイにしたのに、逆に効率が下がるのでは意味がありません。
さらに気づいた自分の習慣
マルチディスプレイの使い方を見直す中で気づいたのが、はじめたいことに「とりあえず手を付けておく」という自分の行動習慣でした。
私は、何かやらなければならないこと、調べておきたいことがある時、とりあえず最初に手だけ付けておいて、それから時間がたってからしっかり調べることがあります。
なぜ最初に少しだけ手を付けておくのかというと、何事も最初にはじめることが一番エネルギーを使うからです。
たとえば、本を読むときも、買ったまま時間が経つと「積ん読」になってしまいがちですが、放置すればするほど読むまでに心理的なハードルがあがってしまいがちです。
そのため、買ってすぐ少しだけ読んでおくことで「読み始める」という心理的なハードルを下げておく、という習慣があったのです。
しかし、マルチディスプレイを使うことで、この習慣が悪い方に働いていたように思います。
「とりあえず開いておこう」「とりあえず調べておこう」ということが広がり、散漫になり、その時にやるべき作業に集中できていなかったのです。
マルチディスプレイの使い方にルールを作る
とは言え、やはり画面が広くないとやりにくい作業もありますので、ディスプレイを捨てるわけにもいきません。
そこで、マルチディスプレイの使い方をルール化しようと思いました。
- 広い画面が必要な作業(リサーチなど)→マルチディスプレイON
- それ以外→マルチディスプレイOFF
これだけで、普段の作業の集中力を取り戻せるのではないかと思います。