あなたは、家に帰ったらソファーに座りダラダラしながらスマホをいじることが「体を休めること」「疲れを取ること」だと思っていませんか?
私も何となく「疲れたら身体を休める」ことが大事だと思っていましたが、実は身体を動かした方が疲れが取れることも多いことに気づきました。
私のようにデスクワーク中心の人にとっては、動かない時間が多い場合は、疲れを取るには身体を動かした方が良い、というのが私の考えです。
仕事で動かない人は動いた方が身体、精神が休まる
仕事に疲れて家に帰ってきたら、そのまましばらくソファーでのんびりする。
私にも、そんな習慣がありました。
たしかに、だらっとすると疲れが取れる気がするのですが、その後動き出すまでに時間がかかって無駄な時間を過ごしてしまうことも多いです。
それに、実はダラダラしようが、帰宅後に運動をしようが、自分の疲れの解消度は変わらないどころか、運動した方が疲れが取れることに気づきました。
なぜかは分かりませんが、私の感覚では、デスクワークで身体を動かさずに頭(と手)だけを動かすことを何時間も続けているため、その後は逆に頭をあまり使わず、身体を動かした方がバランスが良いのかも知れないと感じています。
そのため、私は毎日帰宅後の夜に何らかの運動(主に剣術の練習)をしています。
運動することで体力のベースがアップする
運動することで、疲れが取れるだけではありません。
疲れが取れるというのは、いわば体力がマイナスからゼロになることですが、運動すると体力が少しずつプラスになっていきます。
継続することで、ベースの体力が上がるため、
生活で疲れにくくなる→溜まった疲れも運動で取れる
という好循環を生み出すことができるでしょう。
私は元々体力がある方ではありませんでしたが、ここ十数年、普通の生活にプラスして、早朝や夜に運動する習慣を続けたことで、人よりもかなり体力に余裕を持つようになれました。
帰宅から運動にスムーズに移行するために
とは言え、疲れて帰ってきたらゆっくりしたいというのは分かります。
帰宅して一旦腰を落ち着けると、次動き出すまでに心理的なハードルがとても高くなってしまいますよね。
そのため、帰ってきたらすぐに何らか、頭を使わない行動をはじめることをおすすめします。
例えば、私の場合は、
- 夕食作り
- 皿洗い
- 簡単なそうじ、整理
などを行うようにしています。こうした行動を挟むことで、完全に活動を止めてしまわずにローギアで頭を休め、次の行動に移りやすくしておくのです。
余談ですが、私がこうした習慣を行えるようになった原初体験に、中学時代にのクラスメートの女の子の話があります。
この女の子は、かなり真剣にバレエに打ち込んでいて、帰宅後は毎日トレーニングしていたようでした。
その子は、中学の頃から「帰って座ったら休みたくなるから、鞄を玄関に置いたらすぐにそのままランニングに行く」と言っていました。
私はこれを聞いて、自分の「帰ったら休みたくなる」という弱さに気づいていること、そして休まず動くために「すぐにランニングに行く」という習慣を、わずか13、4歳くらいだった女の子が身につけていることに、当時驚いた記憶があるのです。
私は今でも、自分が「運動したくない」と感じる時、当時の彼女の発言を思い出すのです。
■剣術師範、整体師(身体均整師)、ライター。セルフケア・トレーニングのオンライン教室運営中。
■池袋周辺で施術・トレーニングを行います。【旧:ふかや均整院】
■現代人の脳・感覚の使い方の偏りや身体性の喪失を回復するために【suisui】という独自のプログラムをオンライン教室中心に運営しています。