よく何か目標を作ったら「周りの人に宣言する」「壁に張り出す」とか言われることがあります。つまり、周りの人に言うことで自分を追い込むということですが、目標達成のために周りの環境を使うのであれば「宣言する」だけでは足りないと思っています。
私の周りでも「○○をやる」と宣言したまま結局途中で投げ出し、曖昧にして終わってしまう人が何人もいました。
私もこれまでの経験上、自分の意思の弱さを自覚しているため、どうしたら目標に向かって努力し続けられるのかを考えてきましたが、私の今のところの結論は、「宣言する」をもう一歩進めて「人を巻き込む」ことで、努力し続けられるということです。
人を巻き込むことで自分を追い込む
人に目標を宣言するだけでは、その目標が達成できなくても、自分が信用を失うだけです。それに他人もそもそも人の目標など大して覚えてないので、うやむやにしてしまうことも多いのではないかと思います。
しかし、人を巻き込むと、自分が努力をやめることで人の行動にも影響を与えてしまいます。
私はこれに気付いたので、学生時代は勉強したいことがあると勉強会を開いたり、仕事につながることなら仕事として受けて、辞められないように追い込んでいました。
二天一流東京支部を作った理由
二天一流の東京での稽古会をはじめたり、それを支部にしたのも、二天一流の会のために努力を続けるためです。
もともと私は道場に通えない時期でも、一人でも練習は続けてきました。
しかし、大会に参加したり、会での活動を報告したり、人と一緒に稽古を続ける、ということは、生活が忙しくなるとなかなかできませんでした。
気持ちとしてはもっと会のために行動したいのに、行動に移れないのです。それは自分にとってストレスでした。
そこで、状況をきっかけに東京にいる他の会員に連絡を取り、稽古会を始めることにしたのです。稽古会を始めることで、
- 人を巻き込むため、稽古会を途中で辞められなくなる
- 会のために活動し続けることができる
- 活動を発信するきっかけになる
といった効果が期待できると思ったからです。
実際続けてみると、予想したとおり稽古会を維持・発展させるために行動し続けることができました。しかも、自分でモチベーションを維持しようなどと思わなくても、ほとんどいつも行動する気力を持ち続けることができました。
これは、他のメンバーと一緒に稽古会を行うことで、人の気持ちによって焚き付けられることも多いからだと思います。
一人では自分の気力の上下が行動に直結する
自分一人で目標達成のために努力しようと思うと、自分の気力が上下すると、それが行動に直結してしまいます。
自分が行動しなくても、将来の自分に迷惑がかかるだけです。そのため、ついつい意思が弱ると行動をやめてしまいがちですし、それを人に止めてもらうこともありません。
人を巻き込んで行動すると、自分の気力が下がっていても他のメンバーの気力に影響をもらって立て直すことができたり、逆に他のメンバーの気力が下がっても、自分の気力で立て直すことができることがあります。
そうして影響を与え合う打ちに、自分一人でも高い気力を維持し続けられるようになるのではないでしょうか。
私は剣術でも、仕事でも勉強でも、これからも人をうまく巻き込みながら行動していきたいと思っています。
もし一緒に剣術を稽古したいという方は、ぜひご連絡ください。
■剣術師範、整体師(身体均整師)、ライター。セルフケア・トレーニングのオンライン教室運営中。
■池袋周辺で施術・トレーニングを行います。【旧:ふかや均整院】
■現代人の脳・感覚の使い方の偏りや身体性の喪失を回復するために【suisui】という独自のプログラムをオンライン教室中心に運営しています。